口内炎の実臨床での治療と薬剤開発

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プログラム

第1部. 口内炎の治療での薬剤選定と理想的な新薬像

(2018年1月23日 10:30〜12:00)

第2部. 抗がん剤治療における薬剤性口内炎の分子生物学的メカニズム

(2018年1月23日 12:45〜14:15)

 効果的な抗がん剤治療を継続するためには副作用のマネジメントが極めて重要である。特に、分子標的治療薬の発展が著しい昨今において、口内炎の発症は治療成功に影響を及ぼす重要な因子となる。分子標的治療薬による口内炎は特定の薬剤において非常に高頻度に発症し、治療の中断やQOLを低下させる要因となっている。本症状はマルチキナーゼ阻害薬で50%、mammalian target of rapamycin (mTOR) 阻害薬で60%以上と、特に高頻度で発症することが明らかにされている。また、これらの口内炎の発症は薬物動態学的な要因と薬力学的な要因が相互に関連することが明らかにされているため、これらの報告を精査し、エビデンスを構築することで、口内炎の発症機構の解明のみならず、抗がん剤治療の成績向上を図ることが可能となる。  本セミナーでは、抗がん剤、特に分子標的治療薬に起因する口内炎の発症メカニズムについて、と副作用のバイオマーカーを特定する研究を紹介するとともに、基礎・臨床の両面の知見をふまえ統合的に議論したい。

第3部. がん治療における口内炎予防薬の開発

(2018年1月23日 14:30〜16:00)

 口内炎は、放射線治療や抗がん剤治療においてしばしば見られ、重篤化すると患者のQOLを低下させ、治療継続が困難となり、治療効果の低下にも繋がる。本セミナーでは、がん治療における口内炎予防薬の開発として、現在、我々が取り組んでいるポラプレジンク口腔内適応製剤について紹介する予定である。

  1. がん治療におけるもう一つのアプロ – チ (副作用対策の意義)
  2. 放射線もしくは抗がん剤による口内炎に対するポラプレジンク/アルギン酸懸濁液の有用性
    1. 頭頚部癌放射線治療化学療法に伴う口内炎に対する検討
    2. 造血幹細胞移植のための大量の抗がん剤治療に伴う口内炎に対する検討
  3. 放射線もしくは抗がん剤による口内炎の予防を目的としたポラプレジンク口腔内適応製剤の開発

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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