感性の定量評価と製品開発への応用

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本セミナーでは、官能評価の基礎から解説し、測定結果のバラつきを抑えつつ製品に反映する「感性」の評価手法について詳解いたします。

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プログラム

第1部 オノマトペによる感性評価の可能性と今後の課題

(2018年1月25日 10:30~12:00)

 商品名やキャッチコピーなどで擬音語・擬態語 (以下オノマトペ) を目にする機会は非常に多いです。これは、オノマトペがもつイメージの伝達力や喚起力を利用しているためです。このような「わかりやすくて、たくさんの情報を伝えられる」オノマトペを、ものつくりの感性評価に応用する試みが近年広がっています。  感性という、曖昧でその性質が掴みにくい心の働きを数値のみで測定することは困難ですが、オノマトペを指標として用いることで、数的指標では測定出来ない情報や特性を把握することが期待できるでしょう。しかし、オノマトペを感性評価へ応用するためにクリアすべき課題や問題点も多く残っています。  本講座は、オノマトペの特性を検証した認知科学研究の成果を紹介しながら、基礎研究の知見をオノマトペ感性評価にどのように応用できるかという可能性と、これまでの研究結果が示唆する応用における課題について紹介します。

  1. オノマトペによる感性評価とは?
    1. オノマトペで感性を測定する意義
    2. オノマトペによる感性評価が抱える課題
  2. 感性評価ツールとしてのオノマトペの基本的特性
    1. 五感に基づくオノマトペの語彙分類
    2. オノマトペが喚起するイメージに影響する表記形態
  3. 実験室から開発の現場へ
    1. 認知科学研究の成果に基づくオノマトペ感性評価の提案
    2. オノマトペ感性評価で出来ること、出来ないこと

第2部 官能評価の考え方と感覚の定量化

(2018年1月25日 13:00〜14:30)

  1. 官能評価手法の基本
    1. 官能評価手法の概要
    2. 目的別評価手法の種類
    3. データの解析方法
    4. 順位法、一対比較法
  2. 官能評価の実施に際して
    1. 計画での課題
    2. 評価用語の課題
    3. 個人差の課題
    4. 統計の課題
    5. 役立つ工夫点、配慮
  3. 官能評価用語の選定から定量化での応用事例
    1. メタリック色の定量化評価技術開発
    2. 浴室汚れ感の定量化技術開発

第3部 感覚間 (視覚・聴覚・触覚) 相互作用の考え方と評価への応用

(2018年1月25日 14:40〜16:10)

  1. 感覚間相互作用とは
  2. 視聴覚相互作用
    1. 視覚優位の相互作用
    2. 聴覚優位の相互作用
  3. 視触覚相互作用
    1. 視覚優位の相互作用
    2. 触覚優位の相互作用
  4. 聴覚と触覚の相互作用
  5. 感覚間相互作用のメカニズム
    1. 感覚間相互作用のモデル
    2. 判断バイアスによるものか、感覚の変化か

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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受講料

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