微粒子分散系は、食品・樹脂コンポジット、塗料、化粧品など様々な応用分野に存在する系である。しかしながら微粒子の分散媒中の挙動については複雑であり、これまでの技術では分散・凝集制御は試行錯誤的に取り扱われてきた。
本講ではレオロジーの基礎から微粒子分散系を取り扱う方法を講義する。その上で微粒子の分散・凝集制御に必要な学問を身につけ、塗布乾燥などのいくつかのトピックスについて取り上げ、実際の微粒子分散系を俯瞰する。
- レオロジーの基礎
- ひずみとひずみ速度
- 応力と粘度
- 複雑流体
- 粘度発現のメカニズム
- 低分子流体
- 微粒子分散系
- 高分子流体
- 粘弾性流体
- マックスウェル要素
- フォークト要素
- 緩和と遅延
- 粘弾性流体の挙動
- 粘弾性流体の解析
- コーシーの方程式
- 擬塑性流体モデル
- 粘弾性流体モデル
- 微粒子分散系
- 分散系の分類
- 粒子間相互作用
- ゼータ電位
- DLVO理論
- サスペンジョン
- サスペンジョンの粘度
- セルモデル
- 凝集体分散系の粘度
- 粘度測定法
- 回転式レオメータ
- 細管式粘度計
- チクソトロピー
- チクソトロピーとは
- チクソトロピー性の発現メカニズム
- チクソトロピーモデル
- 添加剤による分散・凝集制御
- 分散制御
- 凝集制御
- 凝集剤・分散剤
- 流れによる分散・凝集制御
- 凝集速度制御
- スタティックミキサー
- 塗膜の微粒子挙動
- 印刷ペーストの粘度履歴
- コーティングプロセス
- 膜乾燥課程の微粒子挙動
- 沈降と乾燥
- バインダーによる構造制御