AppleのOLED採用がきっかけで有機EL (OLED) に対する期待が急速に拡大し、業界全体が「OLEDシフト」の様相を呈している。このOLEDが目指すところは「薄型およびフレキシブル化」である。その特徴を活かした製品への期待が高まる一方で、技術的課題や製造上の課題などもまだ多い。これまでディスプレイの中心的存在であった液晶 (LCD) でも、量子ドット (QD) の採用などで表示性能の進化がまだまだ続いており、ここ1~2年がディスプレイ産業の分岐点になるだろう。
更には、「ポストOLED」と目されるQLED (Quantum-dot Light Emitting Diode) の開発も着々と進んでいる。そして、ディスプレイの技術と産業を180°方向転換するMicro LEDといった革新的な技術も出てきた。本セミナーでは、2018年以降の市場の行方を占うCES2018の状況をレポートしながら、「ポストOLED」として注目され始めたQLEDとMicro LEDにフォーカスを当て、2020年代に向けたディスプレイの技術と産業の展望を解説し、今後のビジネスの戦略を立てて頂く為の情報とメッセージを提供する。
- イントロ:CES2018に見るポストOLEDへの胎動
- Apple OLEDのインパクト:業界全体がOLEDシフトへ
- LCDの更なる進化:QDの登場と色域拡大競争
- Active Matrixの世界を変えるLED Display
- QDとMicro LEDが創る未来のディスプレイ
- 量子ドット (QD) の技術と産業
- QDの構造、特徴をわかりやすく解説する
- LCDへの応用で先行するPL Mode
- OLED代替のQLEDを印刷法で実現するEL Mode
- QD材料メーカ各社の特徴とビジネス戦略
- QD普及のカギを握るCd問題
- SID、IDW国際会議などでの技術発表内容の詳細
- Micro LEDの技術と産業
- LED Displayの構造と特徴:Active Matrix 駆動からの脱却
- Small pitch LEDから始まった実用化
- Micro LEDへの進化:様々な構造とその特徴
- Micro LED開発に携わる企業・研究機関の技術と特徴
- Micro LEDの課題と今後の方向
- SID、IDW国際会議などでの技術発表内容の詳細
- ポストOLEDを目指すディスプレイ産業の方向
- 中国のLCDとOLEDの巨大投資が引き起こす需給の不均衡
- QDとLEDのビジネスチャンス
- 部材~セットまでのサプライチェーンの行方
- 2020年代のディスプレイ技術と産業
- 「CES 2018」の報告
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