本セミナーでは、疲労設計を行う上で重要な金属疲労の基礎知識について解説し、疲労強度設計例、破断面・破面の概説および破壊原因究明例を通じて理解を深めていただきます。
機械製品の破損に基づく事故の80%以上が金属疲労に起因しています。金属疲労は製品や部品の弱部を狙って発生する現象です。繰返し応力の作用下で生じる金属疲労では、き裂の発生までには非常に長い時間を要しますが、一旦き裂が発生すると急速に部材等の破断に至ります。そのため、破壊に至るまで目に見える大きな変化が生じません。疲労破壊を防止し、製品の安全性を保証するためには十分な知識に基づく適切な設計が重要となります。 以上の観点から、この講習会では疲労設計を行う上で必要な金属疲労の基礎について平易に説明した後、疲労強度設計例、破断面・破面の概説および破壊原因究明例を通じて理解を深めていただきます。