本セミナーでは、面発光レーザ (VCSEL) について基礎から解説し、LiDAR、顔認証、照明、ディスプレイなど新市場へ向けた開発状況と課題を解説いたします。
(2018年1月15日 10:30~14:15)
面発光レーザは、様々な特徴を持つ光源として既に実用されており、さらに、次のイノベーションを創りだす鍵と期待されている。本講座では、この面発光レーザの基本原理と特性・特徴を解説するとともに、多様な応用や今後期待される新領域における、面発光レーザの利点と研究開発課題を解説する。 面発光レーザは半導体レーザのひとつだが、基板表面から光出射する特徴を持つため、超小型、超低電力、2次元アレイ、広い波長可変性など優れた特性を持つ。スパコン・データセンターの光配線から、レーザマウス、レーザプリンタ、レーザプロジェクタ、超小型原子時計、OCT、レーザーレーダ、レーザエンジン点火、加熱・加工応用など、多様な応用が進められ、新領域の創出に活用が進んでいる。光無線給電という新たな光応用領域においても、面発光レーザの適用が期待されているためその最新動向も紹介する。
(2018年1月15日 14:30〜16:30)
GaN系青色面発光レーザは、網膜走査ディスプレイ、アダプティブヘッドライト、超高速可視光通信照明などの次世代ディスプレイ、照明への応用が期待されている新しい光源である。近年、様々な研究機関で活発に開発が進められ、その性能向上が著しい。 本講座では、GaN系青色面発光レーザの最新動向と展望について述べる。冒頭でGaNを含む窒化物半導体の特徴と青色LEDの開発史、さらに、青色面発光レーザの応用先と開発史について簡単に述べる。その後、GaN系面発光レーザの構造、作製、そして特性について、講師が所属する機関で得られた結果を中心に詳しく紹介する。最後に、実用化に向けた性能向上のための方策について述べ、総括を行う。