(2018年1月15日 10:30〜12:00)
私たちはものを見て、その表面の光沢や滑らかさなど、さまざまな「質感」を感じとる。また、質感の感じ方には、それまでに様々なものを見たり触れたりした経験も関係している。本講座では、ものの質感を感じるときに「脳の中で」働くメカニズムについて解説する。
(2018年1月15日 12:45〜14:15)
(2018年1月15日 14:30〜16:00)
本講演では、これまでの自身の研究を中心に、クロスモーダルに関係する研究の具体的事例をご紹介いたします。 複数の感覚情報を同時呈示することで起きるインタラクションは、ヒトの知覚情報処理の過程を知る上で非常に重要な知見であるとともに、たとえば機械的制御の困難な触覚刺激を一定にしたままでも、同時呈示する視覚刺激を変えることで、異なる触知覚を与えられるなどの応用的利点があります。そのため、心理学や生理学などヒトの知覚情報処理に関する研究分野にとどまらず、バーチャルリアリティやユーザインタフェースの分野からも強く注目されるようになってきました。 本講演では特に視触覚のインタラクションを中心に、触圧覚や質感知覚での基礎的研究事例やその成果、携帯型端末における押下・凹凸感呈示としての応用検討結果、更なる活用の可能性などに言及します。 本講演を通じて、ヒトの情報処理についての知見とともに、これまで実現できなかった新たな情報呈示システムを開発するきっかけを提供できればと考えております。