研究開発部門のマネジメント術・組織力UP特別セミナー

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講演者皆様のこれまでの経験やノウハウ、成功例・失敗例、あるべき姿、理想と現実など、主に「マネジメント術」や「組織力UP」に焦点を充てた内容を講演いただくことにより、時代を繋ぐ研究開発リーダー養成・組織づくりを目的とします。  今後も活躍していく技術者・研究開発者に向け、講演会を通じて「さらなる気づき」 「ヒント」「ノウハウ」を修得いただき、事業戦略・勝つ組織づくりへと企業戦略など、強い研究開発・人材・組織へと広がる講演会になればと幸いに存じます。

第1部:キヤノンのテーママネジメントツールおよび人材の見える化と育成の取り組み

(2017年11月30日 10:00〜11:20)

 研究開発成果を効率よく生み出すためには、ヒト (技術者) ・モノ (開発テーマ) ・カネ (予算実績) を適切にマネジメントする仕組み作りが不可欠である。当社では、トップマネジメント・開発部門・スタッフ部門が、開発テーマに紐づくリアルタイムな情報に常時アクセスできるよう、全社基幹システムを統合したテーママネジメントツールを開発し、運用している。さらに、テーママネジメントツールと「人材」を紐づけて、技術者の経験や経歴を見える化する仕組みを整備しており、これらの活用事例について紹介する。  また後半では、リーダー人材育成の取り組みについても、その考え方や具体的な活動事例について、自身の経験をふまえて紹介する。

  1. キヤノンの概要
  2. テーママネジメントツール
    1. 研究開発マネジメントの構造
    2. テーマ設定プロセス
    3. テーママネジメントシステム (Mother)
  3. 人材の見える化
    1. 人材マネジメントシステム (Rosic)
  4. リーダー人材育成の取り組み
    1. ミドルマネジャーに対する現状認識
    2. CKI活動 (Canon Knowledge-intensive staff Innovation)
    3. RRT (Reflection Round Table)

第2部:新規事業を生み出すためのR&Dマネジメントと実践的人材育成策

(2017年11月30日 11:30〜12:50)

 日本の産業界は事業環境の大きな転換期を迎えている。この変化に対応するには研究開発部門から新規事業に繋がるテーマを起こし、企業価値向上に貢献していかなければならない。 研究開発マネジメントでは、市場潜在ニーズに沿ったテーマ探索と選択、外部を活用したテーマの素早い完成や事業化までを見据えた研究テーママネジメントが必要になる。  新たなテーマを起こすには経営戦略体系と連動した技術戦略構築・理解も重要である。これら研究開発マネジメントの内容と、推進する研究開発者の実践的人材育成策の考え方と具体例について述べてみたい。

  1. 産業構造の大きな転換期
    1. 100年に一度の変革期であることの認識
    2. 企業の目的と新規事業創出の必要性
  2. 経営戦略、事業戦略の理解
    1. 経営ビジョンを理解し活動の方向を共通認識する
    2. 自社の強みの再発見 技術の強み、その他の強みを見つめ直す
  3. 研究開発者の新たな役割の認識
    1. MOT (マネジメントオブテクノロジー) の理解
    2. 研究開発者はテーマの完成だけでなく事業への貢献まで見据えて活動する
  4. 研究開発マネジメント
    1. 市場密着型のテーマ探索活動の考え方
    2. 研究開発者が実際に市場に触れて行うテクノマーケティング活動の実際
    3. 状況変化に素早く対応できるステージゲート的なテーママネジメント
  5. 実践的研究開発者人材育成策
    1. 技術系人材育成の考え方
    2. 技術リーダーとマネジャーの違いとその育成
    3. 集合教育と選抜育成策の活用法
    4. 研究開発プロジェクトに参画し、修羅場の経験を行う
    5. テーマアイデアが提案できる仕組みと人材育成策
    6. 失敗を許容する風土つくり

第3部:ムラテックにおけるコア技術戦略と既存分野/ 新規分野の成長・創出マネジメント

(2017年11月30日 13:40〜15:00)

 ムラテックにR&D が発足して13 年が経ちます。発足当時は「5事業部間の共通のコア技術は無い」と言われていましたが、R&D として「ムラテックのコアは何か」 を問い続けてきました。その結果、「我々のコアはロボティクス」であり、それを実践するためのプラットフォーム (PF) 技術として7分野の技術領域を特定しました。  このPF 技術をR&D が育成強化し、部門の製品へ展開することでお客様の価値 (イノベーションの創出) を目指して取り組んでいます。今回はムラテックがど のようにしてコア技術戦略を構築し、それを展開して既存分野および新規分野に取り組んでいるかを経験も踏まえてご紹介します。

  1. ムラテックの紹介と全社開発マネジメントの構築
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社横断的な開発体制の構築
  2. 技術の棚卸とコア技術戦略
    1. コア技術戦略の考え方
    2. 技術の再定義と要素技術の棚卸 (ミクロ視点)
    3. コアの宣言 (マクロ視点)
    4. 開発事例 (既存事業)
  3. 新規分野へのチャレンジ
    1. 新規分野の考え方と開発体制
    2. 開発事例 (新規分野)
    3. オープンイノベーションの留意点と成功のポイント
  4. コア人材の育成と強化
    1. 技術の属人性
    2. スペシャリスト人材の育成と強化
    3. チャレンジを是とする組織風土が不可欠

第4部 創造性と効率性を生む研究開発マネジメント

(2017年11月30日 15:10〜16:30)

 研究開発を創造的に、なおかつ効率的に行うためには、技術の発展動向や将来の市場動向を的確に把握し、戦略に落とし込む必要がある。その手法論を学ぶとともに、その戦略を確実に遂行するためのプロジェクトマネジメントの手法 (ステージゲート法、PACE法等) を、ソニーでの過去の実施例、米国3Mでの実施例を交えて修得する。

  1. 日本の研究開発をめぐる現状
    1. 国際競争力
    2. 交易条件指数
    3. サービス経済化
    4. 新産業への構造転換
  2. 将来の技術、社会
    1. IoT、AIの発展
    2. データ付加価値社会
  3. プロジェクトマネジメント
    1. ステージゲート法
    2. PACE法
    3. ソニーのマネジメント
    4. 3Mのマネジメント
  4. まとめ

会場

大田区産業プラザ PiO
144-0035 東京都 大田区 南蒲田1-20-20
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