ゾル-ゲル法は室温で進行する液相プロセスであり材料合成に広く利用されています。ゾル-ゲルプロセスが関連するフィールドは多様な広がりを見せており、プロセスに関する基礎的な現象の理解とその体系的な整理の重要性が高まっています。
本講座では、初心者にも分かりやすい形で、ゾル-ゲル法による材料合成および構造評価の基礎を解説します。これに加えて、今やセラミックス材料の留まらず多様な材料群と多彩な機能応用に広がるゾル-ゲル反応の最新応用例と今後の展望をご紹介いたします。
- はじめに
- ゾルーゲル法の基礎
- 溶液中の化学反応と分子レベルの描像
- 反応の制御のための各種パラメータ
- 湿潤ゲルの常圧乾燥プロセス
- 超臨界乾燥とエアロゲル
- ゾルからゲル体への各種成形プロセス
- 熱処理プロセスの変化と製品への影響
- 材料評価技術の基礎
- 多孔性材料の基礎
- 多孔体合成技術の基礎と方法論
- ミクロ多孔性材料とその基礎
- メソ多孔性材料の基礎と応用の拡がり
- マクロ多孔性材料の合成とその機能
- 細孔の階層性がもたらす機能
- ナノ材料合成の基礎と概観
- 身の回りの複合ナノ材料
- ナノ粒子、ナノキューブ、コアシェル粒子
- 中空カプセル粒子
- チューブ、ロッド
- 2次元系 (水) 酸化物シート材料
- 有機-無機ハイブリッド材料、ナノカーボン
- 電気化学・光学デバイスへのナノ材料の応用例
- ゾル-ゲル法の最新展開
- 環境浄化剤、高性能分離媒体
- スマート材料および外部刺激応答材料
- バイオ応用を可能にするナノ材料・複合材料
- ナノインク材料とグリーンプロセス
- 今後の展望