本セミナーでは、付着性に及ぼす被塗物、材料要因を取り上げ、付着力にとって負の因子である内部応力について解説いたします。
塗装寿命とは膜厚だと思っている方がいます。それゆえ100年塗装のようなフレーズが飛び交っています。どんなものでも誕生から成長過程を経て、寿命を迎えます。その間、いろいろな要因で病気になったりしますが、病気 (欠陥) は自然現象で、サイエンスとして捉えて行けば解決策が見えてきます。本セミナーでは、塗膜の耐候性を向上させる目的で、欠陥を未然に防ぐ予知能力をPower upするための考え方を養成します。 本セミナーでは、塗装された製品の耐候性向上の考え方をメインテーマに設定し、欠陥をなくすことが耐候性向上につながるという考え方を提唱します。具体的には、欠陥はなぜ起きるのか、起きないようにするためにはどのような材料設計をして、どのような塗装系にしたら良いのかについてまとめます。そこで、次に示す3つの要素に分解し、整理していきます。 第1要素は、塗料に対する理解を深めることです。 (1) 塗料とはどんな材料か、 (2) 必要条件とは何か、 (3) どのようにして塗膜になるのか、 (4) どのように劣化するのかをまとめます。第2要素は、塗装に関することで、欠陥をなくすためにはどのような取り組みが必要かを塗装の実務7か条にまとめます。第3要素は、塗膜に必要な性能のうち、付着性、物理的な強度、レオロジー特性を取り上げ、耐候性向上につなげる考え方を説明します。欠陥事例を紹介しながら、そこから得られる教訓、並びに経験則が意味することを解説します。