多様で変化する市場への適合、製品の多様化、変更に伴うコストアップの抑制、これら双方に優れた製品の標準化アプローチの模索が、1990年代中頃から自動車企業間競争の1主要課題となっている。
本講演では自動車プラットフォーム戦略の概要と、対照的な動きを見せるVWグループとトヨタを取り上げ、両者のアプローチから自動車企業による製品設計の展開について考察する。
- はじめに 自動車企業と製品モジュール化・プラットフォーム統一
- 分析方法
- プラットフォームの統一性を把握するための視点
- プラットフォームの統一性の指標
- プラットフォーム統一以前における製品の統一性と企業業績 (1980年代~1990年代前半)
- 製品の統一性
- 企業業績の変化がもたらす課題とそれへの対応計画
- 諸モデル間プラットフォーム統一性 (1990年代後半~2000年代)
- プラットフォームあたりモデル数
- VWグループの場合
- トヨタの場合
- 当該プラットフォーム適用モデルのサイズのばらつき
- VWグループの場合
- トヨタの場合
- 諸モデル間プラットフォーム統一性に関する小括
- 諸地域間プラットフォーム統一性 (1990年代後半~2000年代)
- 当該プラットフォーム地域別サイズのばらつき
- VWグループの場合
- トヨタの場合
- 諸地域間プラットフォーム統一性に関する小括
- 諸時点間プラットフォーム統一性 (1990年代後半~2000年代)
- 当該プラットフォームの適用期間
- VWグループの場合
- トヨタの場合
- 当該プラットフォームの時期によるサイズ変更度
- VWグループの場合
- トヨタの場合
- 諸時点間プラットフォーム統一性に関する小括
- 年代の標準化とそれ以前の標準化との関係 (2010年~)
- おわりに、自動車企業による製品設計の展望