液晶ディスプレイは、ブラウン管に変わるフラットディスプレイとして大きな成功を収めた。しかし、液晶は、もともと結晶の異方性と液体の流動性を同時に兼ね備えた物質の状態を示す言葉で、ディスプレイは、その性質の一部を活用したものに過ぎない。ここでは、液晶の基礎的な性質を改めて概説すると同時に、新たな 電子、光、力学応用の可能性を紹介、解説する。
- 液晶の基礎と基礎研究の最先端
- 液晶とその多様な種類
- コレステリック相
- スメクチック相
- ブルー相
- ディスコティック相
- Twist-Bend Nematic相
- 液晶の異方性と外場応答性
- 液晶の配向制御
- 液晶の光学素子・デバイス応用
- 従来ディスプレイの構造と原理、課題
- 新規ディスプレイの原理と可能
- ブルー相デバイス
- 高分子液晶ナノコンポジット
- 微粒子分散液晶
- 従来光制御デバイスの構造と原理
- 液晶の外場応答性を活用したナノフォトニクス応用
- チューナブルフォトニック結晶
- チューナブルプラズモニクス
- チューナブルメタマテリアル
- 液晶の自己組織化能を活用して構築するフォトニクスデバイス
- 液晶の波面制御デバイス応用の新展開
- メタサーフェス
- 光渦生成素子
- バイオミメティック光散乱素子
- 液晶レンズ
- 赤外・ミリ波・マイクロ波制御
- 液晶の電子デバイス応用
- 液晶の電気的性質
- 液晶性有機半導体
- トランジスタ応用
- 太陽電池応用
- 液晶場の機能応用とその展望
- 光重合性液晶による異方性構造体の構築
- 液晶の配向場を利用した粒子配列制御
- 液晶のトポロジカル欠陥を活用した粒子配列制御