セルロースナノファイバーの基礎、複合化技術と最新動向

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本セミナーでは、セルロースナノファイバーの製造、評価、利用について詳解いたします。

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プログラム

「セルロースナノファイバー (CNF) は、本当に産業を革新する素材なのか?」この命題に対する答えを握っているのは、CNFを作る産業ではなく、CNFを利用する産業の皆様かもしれません。CNFは、一つの素材ではなく、化学的、物理的に様々にカスタマイズできるのが最大の特長です。即ち、カスタマイズを提案できるのは、CNFを利用する産業の皆様だと思います。  そこで、本講演では、もう一度CNFを改めて考え、利用する産業の皆様が、CNFを語れる=カスタマイズ提案できる知見を得ていただくことを目標とします。もう一つの命題は、「ナノである必然性はどこにあるのか?」です。このあたりは、実例を交えて、ご紹介させていただきます。  CNFを実用化するためには、「作る (CNFを製造する) 」、「知る (CNFおよびその効果を評価する) 」、「使う (複合化等の利用する) 」の3つの技術習得が最低限必要となります。  本講演では、このあたりを中心にご説明いたします。さらに、実用化とは「使いこなす」ことであり、これは、技術だけでなく事業戦略まで踏み込む必要があります。そこで、企画書が書ける技術提案という点まで踏み込んで、ご説明させていただきます。

  1. セルロースとは
    • CNFは、セルロース素材です。セルロースは、様々な特性を有しており、その効果を利用した用途が様々あります。CNFを利用するためには、まずセルロースを知ることが重要です。ここから、新しいヒントも見えてくるかもしれません。そこで、「セルロース温故知新」称して、セルロースを知り、CNFにつなげることを目的に、セルロース素材自体の説明をいたします。
  2. セルロースナノファイバーを作る
    • ノウハウは必要ですが、CNFを作ることはそれほど難しくありません。しかしながら、「使える (使いやすい) 」CNFを作ることは、簡単ではありません。そこで、ここではまず、CNFを作るという点にフォーカスし、ここから、使うための可能性や課題を説明いたします。
  3. セルロースナノファイバーを知る
    • CNF自体あるいはその効果の評価は、重要であることは当然です。ただし、CNFは目に見えない素材であり、その評価は容易ではありません。過去に新素材として実用化されたものは、目立たないだけで、評価技術が確立して初めて上市されています。評価技術も、実用化においては差別技術の一つになります。そこで、ここでは、評価における手法と課題、さらには評価から見えてくるCNFの可能性に関して説明いたします。
  4. セルロースナノファイバーを使う
    • すべての製品においてCNFを利用することで、革新的な機能が発現できるわけではありません。CNFが使われる意味=必然性が不可欠になります。そこで、ここでは、ミクロンサイズのセルロースを利用した製品にて、CNFを利用する実例を紹介しながら、「使う」に関して、考察します。さらに、CNFの必然性を活かした可能性に関しても、紹介いたします。
  5. セルロースナノファイバーを使いこなす
    • CNFを使いこなすためには、じっくりと腰を据えた開発は不可欠です。即ち、CNFを利用する産業においても、CNFの基礎から研究開発しなければ、自社商品に適正な使用は確立できません。しかしながら、近年の工来ない産業界においては、単体素材において、多くの資源を導入することが困難であることも事実です。そこで、これからCNFを取り扱う方、および継続していきたい方をイメージして、「事業戦略としてのCNF」をテーマに、ご説明させていただきます。
  6. まとめ・質疑応答

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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