過去15年間に医薬品開発・製造現場はRiskに基づいた取り組みが求められることとなったが、本講座ではRiskに基づいた洗浄バリデーションについて具体的に解説するとともに、査察時に指摘されやすい各種項目について、これまでの査察経験をもとにどう対応すべきか紹介する。
- はじめに
- 過去15年間に何がどう変化したのか
- Riskに基づいた洗浄バリデーションとは
- Risk Managementのポイント
- Risk評価の質と知識管理
- Risk評価に基づいた洗浄バリデーションの具体的例
- Lifecycleを通した洗浄バリデーションへの取り組み
- Lifecycleを通した洗浄バリデーションとは
- モニタリングと品質年次照査
- 規制文書が求める洗浄バリデーションの取り組みとは
- JGMPにおける洗浄バリデーション
- EU GMPにおける洗浄バリデーション
- cGMP における洗浄バリデーション
- その他の規制文書
- 洗浄バリデーション実施において必要となる各種文書
- バリデーションマスタープランとは
- マスタープランはなぜ必要か
- 洗浄バリデーションに記載すべき事項
- 洗浄バリデーションマスタープランと洗浄手順書の関係
- 洗浄バリデーションに関わる手順書 (SOP) 作成上の留意点
- 洗浄バリデーション実施計画書と報告書作成上の留意点
- マスターバッチレコードと洗浄記録作成上の留意点
- 洗浄バリデーションにおける検討事項
- 洗浄バリデーションの評価対象
- 洗浄方法 (マニュアル洗浄、CIP、SIP)
- マニュアル洗浄、CIP、SIP
- 専用部品と共用部品
- ワーストケースプロダクトからワーストケースリスクへ
- ワーストケースとは何か
- ワーストケースリスクとは具体的にどういうことか
- 新製品導入時の対応
- ダーティホールドタイムとクリーンホールドタイム
- ダーティホールタイムの設定方法
- クリーンホールドタイムの設定方法
- 残留限度値の設定の考え方
- 10ppm、0.1%、に科学的な根拠はあるか
- 毒性に基づいた基準の課題とその対応
- 目視基準をどう活用するか
- 接触表面積をどう考えるか
- サンプリング上の留意点
- サンプリング箇所の設定
- サンプリング方法の選択
- サンプリング方法
- スワブ法とリンス法、メリットとデメリット
- 回収率はどの程度必要か
- 分析方法の選択
- キャンペーン生産への対応
- 再バリデーションへの対応
- 再バリデーション実施時期の決定
- 生産数の少ない製品に対する効率的な再バリデーション
- 作業者の教育訓練時の留意点
- ヒューマンエラーと教育訓練
- GMP下で求められる教育訓練と作業者の適格性確認
- 洗浄バリデーション実施時の教育訓練場に留意点
- 目視検査員の適格性確認
- 洗浄バリデーション時の逸脱・変更管理
- ヒューマンエラーと逸脱
- 逸脱発生時の具体的な対応例
- 逸脱の具体的事例
- 逸脱から何を学ぶべきか CAPAと変更管理
- 査察時に留意すべき事項
- 査察手順と準備すべき文書
- 回答者が留意すべき事項
- 指摘事項の具体例とその対応
- 高活性医薬品製造エリアにおける洗浄バリデーション
- まとめ