第1部. 事例から学ぶ止血材開発の課題と展望
(2017年12月7日 10:00~12:00)
- 理想的外科用接着剤としての必要条件
- 国内外における外科用接着剤の市場
- 国内外における外科用接着剤の現状
- 外科用接着剤の用途
- 非吸収性止血剤
- 吸収性止血剤
- 食品添加物からなる新規外科用接着剤
- 新規外科用接着剤の物性
- 新規外科用接着剤の分解機構
- 新規外科用接着剤の用途
- 心臓血管外科分野での応用
- 呼吸器外科分野での応用
- 泌尿器外科分野での応用
- 消化器内科領域で用いられる新規外科用止血剤
- 内視鏡用新規外科用止血剤の物性
- 内視鏡用新規外科用止血剤の動物実験
第2部. 心臓血管外科での手術の実際と止血材ニーズ
(2017年12月7日】13:00~15:00)
- 心臓血管外科領域における局所止血材使用の臨床背景
- 心臓血管外科領域の手術手技及びその内容の概要を紹介
- 心臓血管外科領域における出血の機序
- 心臓血管外科領域における止血方法とその意義
- まとめと今後の展望
第3部. 消化器外科での内視鏡手術の実際と求めるデバイス
~動画で学ぶ~
(2017年12月7日 15:15~17:15)
内視鏡外科が広く普及するなかで、合併症はある程度の確立で存在する。これらの合併症を軽減するために様々なデバイスが開発されてきたが、合併症がゼロになるには至っていない。合併症の発生防止に使用されている製品に関して、臨床における現況と今後開発が求められる製品像に関して述べる。
- 消化器外科領域における内視鏡外科
- 腹腔鏡下手術の現状
- 腹腔鏡下手術の特性
- 腹腔鏡下手術の手術手技
- 合併症について
- 臨床現場で求められる製品像
- 腹腔鏡下手術の特性を活かした製品
- 今後求められる製品像について
第4部. 内視鏡手術に向けた生体接着性材料の開発
(2017年12月8日 10:00~12:00)
腹腔鏡下手術において、生体材料の役割は大きく、特に、術時に体内の環境下で液体 (ゾル) から固体 (ゲル) へ相転移するin situ材料は多様な用途展開が期待されている。本講演においては、薬剤・細胞を担持可能であり、体内の湿潤環境下において組織接着性を示す生体接着性材料について紹介する。
- 生体組織接着剤
- 現状の生体組織接着剤と課題
- 外科用接着剤の課題と開発ポイント
- 外科用接着剤の開発状況
- 細胞接着剤
- 再生医療の概論
- 細胞凝集塊とその形成方法
- 分子設計細胞接着剤による凝集塊形成
- 細胞接着剤の分子設計
- 生体接着性材料の腹腔鏡下手術への展開
- 生体組織接着剤
- 細胞接着剤
第5部. 小児外科からみた内視鏡手術の実際と止血剤ニーズ
(2017年12月8日 13:00~15:00)
小児外科領域でも、成人外科と同様に従来、開腹・開胸で行われていた手術が内視鏡手術に移行してきている。また、小児外科では、成人と異なり良性疾患を手術することがほとんどであり、3kgに満たない新生児から成人とほぼ同じ体格の15歳以下の疾患を取り扱う。内視鏡手術では、成人と比べ、手術を行う体腔が狭く使用する鉗子も細径のものが用いられる。小児外科の特性に合わせた理想的な止血剤とそのニーズに関して課題をまとめる。
- 小児外科の特性
- 対象年齢と対象疾患
- 成人とは異なる特性
- 小児外科での内視鏡手術の特性
- 手術を行う体腔 (胸腔・腹腔) の大きさと視野確保の問題
- 手術器具の特徴
- 対象となる小児外科疾患
- 胸腔鏡手術
- 腹腔鏡手術 (消化管)
- 腹腔鏡手術 (その他)
- 内視鏡手術以外での需要
- 出血への対処法
- 内視鏡器具による止血
- 実際に使用されている止血剤
- 小児外科、特に内視鏡手術で求めれる止血剤 (可能性と課題)
- 止血効果
- 内視鏡手術に合った操作性
- 吸収される素材
- その他 (アレルギー、他)
第6部. 婦人科外科からみた内視鏡手術の実際と止血材ニーズ
(2017年12月8日 15:15~17:15)
- 産婦人科領域の手術内容
- 産科
- 婦人科:良性腫瘍 悪性腫瘍
- 手術方法
- 止血法の実際と止血材の使用方法
- 臓器別 (卵巣、卵管、子宮)
- 疾患別 (腫瘍、炎症)
- 術式別
- 求められる止血材
- 産婦人科領域の特殊性をふまえて -