自動車用シートの快適性 (心地) 向上とその評価、数値化

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本セミナーでは、座り心地の良いシートの要件、素材が与える影響について解説し、人間特性に基づいた「疲れにくいシート」の考え方と開発事例を詳解いたします。

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プログラム

第1部 自動車シートにおける座り心地の数値化と評価手法

(2017年12月11日 10:30~14:15)

 最近、感性品質である快適性 (心地) がさまざまな製品の魅力に大きな影響を与えています。特に、自動車内装品 (カーインテリア) には自動車のコンセプトに合った快適性 (心地) を実現することが望まれています。  本講座では、着座時に常に乗員が接触している自動車シートの「座り心地」をどのような官能検査手法、シートの物理特性をどのような測定方法を用いて実験・評価・解析を行い、「座り心地」を数値化する手法について解説します。また、人間快適工学を用いて商品化された感性製品の事例 (パッドの物理特性が自動車シートの座り心地に及ぼす影響) を紹介します。

  1. 人間快適工学とは
  2. カーインテリアの心地を数値化する官能検査方法
    (シートの座り心地、S/Wの握り心地、インパネの触感)
    1. 官能検査を行う前の準備 (被験者、試技、形容語、実験環境の選定)
    2. 一対比較法について
    3. SD法について
  3. シートの物理特性を測定するには
    1. シート表皮布の硬軟感・乾湿感・粗滑感・温冷感に関連する物理特性を測定するには
  4. シートの「座り心地」に影響する要素とは
    1. 性別と年代の影響
    2. シート表皮布の「手触り感」とシートの「座り心地」との相関関係
  5. 製品開発の具体例
    1. パッドの物理特性が自動車シートの「座り心地」に及ぼす影響

第2部 人間特性に基づく快適で疲れないシートの開発

(2017年12月11日 14:30〜16:30)

 自動車シートは、乗員が最も長く広く接する部品であり、シートの快適性は、クルマの良し悪しを左右する非常に大切な性能の一つです。このシート快適性を向上するためには、人間特性を科学し、より深く理解して開発を行うことが非常に重要です。  今回は、人間工学、生体力学、生理学的手法を用いた長時間走行時に疲れにくいシートの開発について解説します。

  1. 人間特性に基づく快適キャビン開発の考え方
  2. 疲れにくいシートの考え方
  3. 疲労低減運転姿勢の開発
  4. 長時間運転時の肉体疲労の定性および定量的評価
  5. 体幹部支持を考慮した疲労低減シート「ゼログラビティシート」の開発
  6. 幅広い体格の乗員に適合したシートクッション特性

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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