本セミナーでは、欧州の最新動向に明るく、産学連携で応用技術開発に取り組む近畿大学・西籔氏に加え、CFRP応用製品開発の量産化に向けて最新の成形・加工法・装置開発を推進する気鋭の3社が解説いたします。
(2017年11月22日 10:30〜12:00)
近年、輸送機器の軽量化を目的に、鋼から軽金属、さらに樹脂化へ材料代替が積極的に進められています。とくに、軽くて強いというキャッチフレーズで、炭素繊維で強化したプラスチック (CFRP) に大きな注目が集まっており、旅客機に加え、量産車への採用が始まっています。しかし、材料および製造コストが高く、その需要拡大は容易なことではありません。 本講では、CFRPについての基礎的な内容から、熱硬化性CFRPの適用事例として、金属とのハイブリッド化が有効な産業機器への用途 (インダストリアルCFRP) について紹介します。また熱可塑性CFRPの材料や特性、量産化のための様々な製造技術、さらに熱可塑性CFRP特有の融着接合法について、欧州での最新事例と演者らが行った産学連携による研究開発事例を紹介し、今後の熱可塑性CFRPの用途拡大への解決策と自動車産業におけるCFRPの近未来を予測します。
(2017年11月22日 12:40〜13:50)
近年、CFRP (炭素繊維強化プラスチック) を代表とした複合材料が自動車や航空機産業に多く取り入れられてきている。しかし、従来の成形方法では自動化が行われている工程もあるが、人による作業工程が多く、成形サイクルや品質管理など多くの課題が残されています。 そこで、本講では、成形や品質管理等、FRPの製造工程における自動化の取り組みを世界での事例を踏まえながら、紹介します。
(2017年11月22日 14:00〜15:10)
従来の熱可塑性CFRPにおける熱プレス成形法の課題とその解決技術について紹介する。放電精密加工研究所製 4軸直動式デジタルサーボプレス ZENFormerと郷製作所製 金型Heat&Cool制御式温調システム GMSの組合せにより高品位でハイサイクルな成形が可能となった。 本講座では、従来の成形方法との比較を数値化しその優位性を解説する。
(2017年11月22日 15:20〜16:30)
近年、航空機産業や自動車産業において注目されているCFRPの素材であるプリプレグシートやハニカム、さらにCFRP成形品等の高品位かつ高効率な精密切断を自動で行う技術および装置の開発について紹介します。 さらにセラミックスなどの耐熱性の高い硬脆材料およびそれらの複合材料製品を含む新素材への精密加工技術について紹介します。