皮膚透過性は、医薬品や化粧品有効成分の有効性の評価だけでなく、化学物質の安全性の評価方法としても重要である。
本セミナーでは、物質の皮膚透過の理論や様々な皮膚や膜を用いた皮膚透過性試験の実験方法について述べる。さらに、物質の皮膚透過を促進させるための様々な方法についても併せて紹介する。
- はじめに
- 皮膚の構造と薬物の皮膚透過ルート
- 皮膚浸透収、皮膚透過、経皮吸収の違い
- 物質の透過ルート
- 物性と経皮吸収性の関係
- 経皮吸収性に及ぼす極性の影響
- 経皮吸収性に及ぼす分子量の影響
- Fickの拡散式と経皮吸収
- 活量と経皮吸収性の関係
- 活量を用いた皮膚透過式
- 活量と経皮吸収性
- 溶解度と活量
- 経皮吸収と皮膚中濃度
- 経皮吸収実験法と動物実験代替法
- In vivo/in vitro透過性試験方法
- 培養皮膚を用いた透過性評価
- 透過性解析方法
- In silico皮膚透過性予測
- 動物実験代替膜を用いた皮膚透過試験法
- 培養皮膚を用いた実験法
- その他人口膜を用いた実験法
- 皮膚透過促進法
- 化学的促進法
- 物理的促進法
- 皮膚バリア回復方法について
- まとめ