第1部 セルロースナノファイバーおよび セルロースナノファイバーとの複合材料の研究開発動向とそのビジネスチャンス
(2017年11月14日 10:00〜11:30)
日本の成長戦略の中にも重要なテーマとして挙げられているセルロースナノファイバーやセルロースナノファイバーと樹脂との複合材料に関する開発・商業化の動きを紹介するとともに将来を展望する。
- セルロースナノファイバーの研究開発動向
- 国内外の研究開発動向
- 特許出願状況からみた用途開発の状況
- 市場規模と将来性、ビジネスチャンス
- セルロースナノファイバーとの複合材料の研究開発動向
- 内外の研究開発動向
- 化学業界、異業種での研究や用途開発の動き
- 市場規模と将来性、ビジネスチャンス
- 各産業での事例紹介、その将来性について
- 自動車分野
- 家電分野
- 光学分野
- 医療分野
- 化粧品分野
- 食品分野
- 建設分野 他
第2部 表面処理セルロースナノファイバーの 分散性向上技術と高分子複合材料調製
(2017年11月14日 12:10〜13:40)
TEMPO酸化セルロースナノファイバー (CNF) の表面改質と溶媒分散性について発表します。また、表面改質CNFと高分子材料 (ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ乳酸など) を均一複合化した材料の物性についても発表します。
- セルロースナノファイバー
- 天然セルロース
- セルロースナノファイバー (CNF) の物性
- CNFの調製方法
- TEMPO酸化CNF
- TEMPO酸化CNFの表面選択的改質と溶媒分散
- TEMPO酸化CNF/高分子複合材料の各種物性
- CNF/ポリスチレン複合材料
- CNF/ポリメタクリル酸メチル複合材料
- CNF/ポリ乳酸複合材料
第3部 セルロースナノファイバー強化プラスチックの開発
- CNFの最近の動向と京都プロセス材料の特性と展開 -
(2017年11月14日 13:50〜15:20)
プラスチックの強化繊維としてのCNFの利用が活発化しているが、如何にプラスチック中にCNFを凝集させずに分散させるか、プラスチックとの相容性を向上させ界面を制御するかが重要となる。
本発表では、これまでの変性事例の一部と物性の関係、またそれらを活かし作製した材料の特性を紹介する。
- はじめに
- 研究開発のバックグラウンド – セルロースナノファイバーとプラスチックの出会い
- セルロースナノファイバーの基礎、動向
- セルロースナノファイバーの基本性能
- 樹脂複合材料による構造部材開発の変遷
- 国内外の動向
- セルロースナノファイバー/樹脂複合材料の特性
- 京都プロセスについて
- セルロースの化学変性について
- 低コスト且つ容易なプラスチック混練プロセス
- 同時複合解繊混練押出樹脂複合材料の特性
- 力学的特性、耐熱性、摺動性など
- 最近の複合材料の特性
- まとめ
第4部 セルロースナノファイバーの増粘剤としての実用化およびセルロースナノファイバーの高分子材料中への分散性向上
(2017年11月14日 15:30〜17:00)
わたしどもではセルロースナノファイバーを水系増粘剤「レオクリスタ」として製造
- 販売している。本講座ではレオクリスタのユニークな特徴や実用化事例の紹介
- ならびに現在開発中の疎水変性CNFと樹脂との複合化などについて紹介する。
- セルロースナノファイバー (CNF) とは
- CNFの特徴と期待される用途
- CNFの種類と製造方法
- TEMPO酸化CNFの構造と特徴
- 第一工業製薬のCNF「レオクリスタ」の紹介
- 増粘剤としてのCNFの開発
- 水系増粘剤としてのレオクリスタの特徴
- ネットワーク構造の形成
- せん断によるネットワーク構造の破壊と再構築
- 皮膜形成能
- 用途開発状況と実用化事例の紹介
- より使いやすいCNFをめざして
- 水系ウレタン樹脂エマルションとの複合化
- 疎水変性CNFの紹介
- 疎水変性CNFについて
- 疎水変性CNFの有機溶剤中での機能
- 疎水変性CNFの樹脂中での機能
- まとめ