本セミナーでは、晶析操作の基礎から結晶多形特性、オイル化晶析の回避方法・利用方法まで分かりやすく解説いたします。
結晶製造は、経験と試行錯誤を基本に行われてきた。即ち、原因としての晶析操作と結果としての製品結晶の間で善し悪しが判断され、最適操作が決められてきた。しかし、晶析操作の影響は先ず溶液の構造に現れる。その溶液から結晶核が形成される。結晶核形成が結晶多形や結晶粒子径分布を左右する。元に戻れば溶液の構造が出現する結晶の特性に繋がるのである。従って、制御すべきは溶液の構造である。ここでは、溶液の構造に注目した晶析操作について述べる。 また、通常は避けたい晶析操作、すなわちオイル化晶析についても、その回避方法と、逆に積極的にオイル化を利用する意義を紹介する。