第1部 アクリル系粘着剤の基本設計と粘着物性
(2017年10月30日 10:30〜12:00)
- モノマーの種類と役割
- UV硬化組成物の各構成
- モノマーの官能基による区別
- 単官能モノマーの種類
- ポリアクリルアクリレート (酸・エポキシ)
- 芳香環モノマー
- ポリアクリルアクリレート (ウレタン)
- ウレタン変性できる「イソシアネートモノマー」
- ウレタン変性できる「水酸基モノマー」
- ハードコートの機能性付与
- オリゴマーの種類と役割
- 高硬度、高柔軟の両立方法
- デンドリマーアクリレートを利用したハードコート
- デンドリマー、ハイパーブランチポリマーの粘度
- デンドリマーアクリレート
- ハイパーブランチポリマーアクリレート
- 開始剤の選択と組み合わせ
- 光カチオン系オリゴマー
- 光カチオンモノマーの使い方
- 光カチオン重合の光開始剤
- ハイブリット (カチオン+ラジカル) モノマー
- UV硬化時のトラブル要因
- 酸素阻害に対する対策
- 深層部硬化に対する対策
- 硬化収縮の低減方法
第2部 ハードコート用樹脂における 黄変・着色のメカニズムとその対策
(2017年10月30日 12:45〜14:15)
最近ではUV硬化技術の応用範囲が広範囲になっており、クリヤーハードコート、光学材料など硬化物の黄変(硬化物の着色)が課題となる場合も多い。
この講義ではUV硬化の基礎原理を理解することによって、UV硬化に用いる材料あるいはUV硬化プロセスの中で硬化物が着色する原因について解説するとともにその対策法を述べる。
- UV硬化の基礎
- UV硬化技術の意義
- 光源の選択
- 高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、LED
- 光強度と熱の硬化速度への影響
- UVラジカル硬化
- 開始剤の構造と光源とのマッチング
- モノマーおよびオリゴマーの構造と硬化物物性
- UVラジカル硬化における課題 (酸素の硬化阻害、硬化収縮、黄変) と対策
- UVカチオン硬化
- 開始剤とカチオン硬化機構
- カチオン硬化に用いられるモノマーおよびオリゴマー
- UV硬化樹脂の黄変と対策
- プラスチック (基板材料) の黄変
- UV硬化における黄変
- 開始剤および開始剤助剤の構造と黄変
- モノマーの構造と黄変
- オリゴマーの構造と黄変
- モノマーおよびオリゴマー中の重合禁止剤による黄変
- UV硬化物の耐侯性
- 硬化物の耐候性と黄変
- 紫外線吸収剤の構造と黄変
第3部 機能性ナノ微粒子を用いた UV硬化型高硬度ハードコート膜の設計
(2017年10月30日 14:30〜16:00)
- UV硬化型有機無機ハイブリッドハードコートの設計
- 機能性ナノ粒子の特性
- 応用展開
- 低カール型ハードコート
- 超高硬度ハードコート
- その他の応用例
- アンチブロッキングハードコート
- 低接触角タイプハードコート
- 反射防止膜
- 帯電防止膜