本セミナーでは、リチウムイオン電池の安全性、信頼性を確保するために安全性の評価・計測と安全化技術について事例を交えて解説いたします。
(2017年10月27日 10:20〜14:10)
種々の電池や蓄電デバイスが実用化されている。特にリチウムイオン電池は高性能蓄電デバイスとして適用用途が急速に拡がっている。例えば、発電はできるが電力を貯蔵できない装置との組み合わせ、太陽電池や風力発電等の補助電源等として使用される。具体例として、モバイル機器用電源、電気自動車や電力貯蔵装置などがある。今後、蓄電デバイスには性能の向上のみならず工業製品として一層の信頼性が求められている。 本講座では、リチウムイオン電池を例として安全性の視点から、どのように管理するかに焦点を絞り、リチウム電池の基礎と計測・モニタリング技術について議論する。
(2017年10月27日 14:20〜16:20)
リチウムイオン電池は、その優れた特徴により民生用分野において需要が拡大しており、さらに、高エネルギー化、高性能化の進展とともに各種電気自動車 (xEV) や電力貯蔵の基盤技術として社会インフラ構築にも欠かせないものとなってきた。 その一方、高エネルギー化に伴って、誤使用時など正常なプロセスから外れた場合に発熱や安全弁作動、さらには極めてまれなケースではあるが発火に至る事故が見られるようになった。リチウムイオン電池の応用分野が拡大するに伴い、電池の使用条件・使用環境は多岐にわたり、安全化技術の高度化がますます重要となっている。 本講演ではリチウムイオン電池の安全化技術という視点から、電池における種々の発熱要因、リチウムイオン電池材料・部品と安全機構、電池内部の自己発熱反応メカニズムと安全化施策等について解説する。