第1部「再生医療等製品を含む細胞製品における輸送・温度管理」
(2017年10月24日 10:30~12:00)
臨床用の細胞製品の輸送は、実際の投与に至るまで必要な品質を保つ上で、非常に重要な工程である。しかしこの条件や精度は一概ではなく、構成する細胞の特性や剤形によっても大きく異なる。本講座では実業務に応用できるよう、細胞に適した輸送・温度管理を設定するための視点、ポイントを整理する。
- 再生医療等製品/細胞製品の概要
- 再生医療等製品と特定細胞加工物について
- 法の枠組みとパイプライン
- 細胞加工施設と医療機関内での細胞加工
- 細胞製品に求められる品質とは
- 「規格」と「品質」
- すべての作用機序が分かっているわけではない
- 輸送・温度管理におけるポイント
- 細胞輸送の条件 – 時間、温度、衝撃
- 輸送のトラブル事例
- 管理の精度とコスト
- その管理精度は必要ですか?
- 高精度を求めるということ
- 細胞製品の安定性、頑健性、操作性
- 再生医療・細胞治療の普及にむけて
第2部「再生医療等製品を含む細胞製品における細胞培養の製造管理・品質管理の実際」
(2017年10月24日 12:50~16:20)
生きた細胞を製品とする臨床用の細胞製品 (再生医療等製品、特定細胞加工物) の製造では、最終製品の滅菌ができません。そのため、原料から最終製品まで、一貫した無菌性維持の確保が必要です。同時に製造工程では、細胞を製品として扱うゆえの独特の課題が生じます。本セミナーでは、細胞製造において特有となる、製造工程設計および品質確保の考え方について概説します。
- 細胞製品 (再生医療等製品、特定細胞加工物)
- 再生医療等製品の作用機序と製品形態の考え方
- 細胞製品の移植方法と再生医療の多様性
- 無菌性維持と細胞製造性
- ロット構成における留意点
- 細胞製品の製造工程設計
- 細胞製造性を考慮した工程設計の要求
- 製造工程設計と生産ラインの構築
- 施設の適格性評価とプロセスバリデーション
- バリデーションとベリフィケーションの概念
- 施設の適格性評価時において生じる課題
- プロセスシミュレーションテストの考え方
- 細胞製造のための製造施設の設計と運用
- 細胞製造と一般的な医薬品製造の違い
- リーズナブルな製造管理方法と製造施設の在り方
- 細胞製造施設 (細胞培養加工施設) の典型例紹介
- ライフサイクルコスティングによる製造コスト評価
- ロットを構成する製造における施設の考え方
- フレキシブルモジュラープラットフォーム (fMP) の紹介
- 細胞製造の工程切り替え (チェンジオーバー) について
- 再生医療産業の将来展望
- 治療計画に合った投与方法と最終製品形態
- 細胞製品の搬送/輸送方法とその課題
- 外工程による用事調製 (スケールアウト)
- スケールアップとバリューチェーンの構築
- まとめ (再生医療の本質)