自動車のさらなる軽量化、燃費向上、デザイン性向上にはマルチマテリアル化が重要な役割を担う。本セミナーでは、世界のマルチマテリアル化と、推進のキーテクノロジーである接着・接合技術の最新動向について講演いただく。
第1部 自動車のマルチマテリアル化・接合技術の最新動向と将来展望
(2017年11月10日 10:30~12:30)
昨今、地球環境問題に端を発し、各国でのCO2規制強化の動きがある。さらにフランスや英国では2040年にガソリン・ディ – ゼル車の廃止など提案されている。そのような中で、材料を適材適所に使ったマルチマテリアル車体が増えてきている。今回、その動向、適用の考え方、それを実現するキー技術の接合技術、将来の展望について説明する。
- マルチマテリアル化の背景
- 軽量化の必要性
- 軽量化手法
- マルチマテリアル化への最新動向
- 一般的な動向
- 欧州OEMの動向
- 北米OEMの動向
- 国内OEMの動向
- 自動車の車体構造
- 車体部位ごとの要求性能
- 要求性能と材料と適用部位の関係
- 接合技術
- 同種材接合 (ハイテン、アルミ、樹脂)
- 異種材料接合 (鉄とアルミ、金属と樹脂、金属とCFRP)
- 将来の展望
- 材料の動向
- 接合の動向
- マルチマテリアル車体の今後
- まとめ
第2部 マルチマテリアルに対応した自動車用構造接着剤の開発
(2017年11月10日 13:30~15:00)
車体軽量化のために鋼板とCFRP、アルミ、チタン、マグネシウムなどの比重の低い材料を併用する事が盛んに検討されている。これらの材料と鋼板を接合する際に構造接着の需要が高まっている。本講では鋼板とアルミなどの異種材接着に対して高い接着強度を有し、耐衝撃性があり、硬化時に基材歪の少ない新規接着剤を紹介する。
- 自動車材料を取り巻く環境
- 世界の排ガス規制の状況
- 排ガス規制に対応する取り組み
- 車体への異種材料適用例
- 自動車用構造接着剤
- 車体に対する構造接着適用例
- 自動車用構造接着剤の要求特性
- 接着の理論
- エポキシ系接着剤の変性手法
- 接着剤の紹介 (室温硬化)
- 接着剤の紹介 (加熱硬化)
- 新規マルチマテリアル用構造接着剤の特性
- CFRTPの溶着接合
- 熱可塑エポキシ樹脂の紹介
- 熱可塑エポキシの超音波融着接合
- 熱可塑エポキシのインサート成型による接合
第3部 超ハイテン鋼およびアルミニウム合金/鋼の異材接合における摩擦撹拌点接合技術の最新動向
(2017年11月10日 15:10~16:20)
軽量化が要求される自動車ボディでは今後超ハイテン鋼のさらなる高強度化やアルミニウム合金と鋼のマルチマテリアル化が進むと思われる。超ハイテン鋼では高強度化に伴い種々の溶接課題が顕在化している。また、アルミニウム合金と鋼の溶融溶接では脆弱な金属間化合物により継手強度の確保が難しい。これらの課題を解消するため、当社では非溶融 (固相) 接合である摩擦攪拌点接合の適用を検討しており、その最新の開発状況について紹介する。
- 摩擦攪拌点接合について
- 接合原理
- 継手強度
- 接合装置
- メリット
- 適用例
- 超ハイテン鋼の摩擦攪拌点接合
- 自動車ボディ材料の動向
- 超ハイテン鋼用接合ツール
- 継手強度
- アルミニウム合金/鋼の摩擦攪拌点接合
- 欧米の接合技術動向
- 接合原理
- 接合装置
- 継手強度
- 今後の課題
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