基本理論を押さえた上で、実用的なラミネート技術とトラブル対策を分かり易く解説する。
ラミネート技術は、ロールtoロールで複数の材料を積層化させる技術として包装材料では勿論のこと、産業資材や工業材料分野でも利用される展開性の高い加工技術である。ラミネート技術を理解するには、何故ラミネートが必要なのかという基本に立ち返り、接着の基礎やラミネートで使われる材料を知った上で、ラミネートプロセスの特徴を理解していく必要がある。また、実生産上ラミネートでは接着不良はじめ様々な問題が発生する。これらのトラブル事例を知り予防すると共に、その原因を知り対処する必要がある。
これらラミネート技術の基本と応用を初心者でも分かり易いよう解説する。
- 何故ラミネートが必要なのか
- 包装材料の種類
- 包装材料に求められる特性
- 包装材料の基本構成とラミネート技術
- ラミネートされるフィルムの基礎
- プラスチックフィルムの製法
- 無延伸フィルムと二軸延伸フィルム
- プラスチックフィルムの特性
- 接着の基礎
- 接着のメカニズム
- 接着の条件
- 接着の向上策
- ラミネート技術 (プロセス、接着剤、加工条件、用途例)
- 包装で用いられるラミネート方法の概要と比較
- ドライラミネーション
- ウエットラミネーション
- 押出ラミネーション
- ホットメルトラミネーション
- サーマルラミネーション
- ラミネート製品の特性
- ラミネートで向上する特性
- 物理的強度、ヒートシール強度、バリア性
- ラミネート製品のトラブルと対策
- ラミネート起因の包材トラブル
- 接着不良 様々な原因と対策
- ヒートシール強度不足
- ラミネートシワ、巻きシワ
- その他 カール、臭気 (残留溶剤) 等