プラスチック材料は、軽量であり、且つ自由に種々な形状に成形することができ、生産性にも優れた材料である。したがって、昨今では日常製品から機械部品や搬送用部品、情報機器部品に至るまで広く使用されている。しかしながら、その一方では、損傷や破壊事故、劣化現象が生じ、その調査や対策が急務となっている。
本セミナーはそのような観点から、破壊破面から調査検討を行い、簡易的な破壊の再発防止対策、超寿命化技術の習得を目的としている。
- プラスチック材料とは
- プラスチック材料の種類と主な特長
- プラスチック材料の原子結合の仕方
- 結晶性プラスチックと非晶性プラスチック
- 金属材料とプラスチック材料の損傷に対する相違点
- 損傷解析に対する考え方とトラブル要因
- 破壊の種類と破壊の要因
- 環境劣化について
- プラスチック材料の強度特性
- プラスチック材料の強度における概念
- 分子量と強度の関係及び分子構造
- 強度向上の為の考え方
- 負荷応力の種類と形態及び変形挙動
- 延性破壊とぜい性破壊
- き裂発生と破面形態
- プラスチック材料の強度特性
- き裂発生のメカニズムとき裂の進展
- クレーズとクラック
- ストレスクラックとソルベントクラック
- き裂の発生と進展速度に及ぼす因子
- 破面解析で何が解るか
- 破断面解析で何を調べるか
- 破断面観察で用いる機器
- 破断面の形態と特徴
- 破断面解析の手順
- マクロ的な破断面について
- 破断面に良く現れる模様とその特徴
- 引張り破断面
- 曲げ破断面
- 衝撃破断面
- 疲労による破断面
- ストレスクラックによる破断面
- ソルベントクラックによる破断面
- ミクロ的な破断面の見方
- 破断面に良く現れる模様とその特徴
- 延性材料とぜい性材料
- 疲労による破断面
- 破断面の観察事例
- 各種プラスチック材料の負荷応力の相違と破断面の特徴