自動車触媒に関する研究開発の歴史は約40年、実用化されておよそ36数年しか経過していませんが、その技術は、その時々の環境浄化や資源問題を克服しながら、ナノテク技術を駆使して年々進歩の一途を辿ってきました。
本セミナーでは、自動車触媒の更なる技術革新を促進すべく、過去に開発された軌跡を顧みます。
ガソリン用三元触媒、リーンバーンガソリンエンジン用NOx吸蔵還元型触媒、ディーゼルエンジン用触媒それぞれの構造と機能・劣化抑制技術について解り易く解説することによって、これからの触媒開発のヒント、方向性を提示いたします。
- はじめに
- 触媒反応の立場から見た自動車排気の特質
- 自動車触媒開発の必要性-工業触媒との相違点-
- 希薄な反応ガス系における貴金属系触媒作用
- 自動車触媒の基本技術
- 排気規制の変遷と動向
- ガソリンエンジン用三元触媒
- 三元触媒の設置環境
- 三元触媒の構造、機能 (反応・呼吸作用) と劣化抑制
- 基材、触媒 (貴金属) 、担体、助触媒
- 貴金属
- 担体
- 助触媒
- 新しい技術
- ハニカム基材の改良
- HC吸着材料としてのゼオライト利用
- 大量酸素貯蔵放出型三元触媒技術
- リーンバーンガソリンエンジン用NOx吸蔵還元型触媒
- リーンバーンガソリンエンジン用NOx吸蔵還元型触媒の設置環境
- リーンバーンガソリンエンジン用NOx吸蔵還元型触媒の構造、機能 (反応・呼吸作用) と劣化抑制
- NOx吸蔵・還元
- 基材、触媒 (貴金属) 、担体、助触媒
- ディーゼルエンジン用触媒
- ディーゼルエンジン用触媒の設置環境
- ディーゼルエンジン用触媒の構造、機能 (反応・呼吸作用) と劣化抑制
- 基材、触媒 (貴金属) 、担体、助触媒
- HC吸着・浄化
- PM濾過・浄化
- NOx吸蔵・還元
- 尿素選択還元
- まとめ
- 今後の研究開発の方向