日本の社会保障制度は、健康保険制度、介護保険制度において、互助制度を残しつつも、自己責任の部分が新たに導入されている。国債を発行してまで、相互扶助、互助制度に拘ることが限界に達し、管理経済下に置かれていた健康保険、介護保険の一部が民間に開放されることとなっている。
このことで、医療サービス事業が大きく様変わりすることになり、この医療環境の変化を予測し、新しい医療サービス事業の形がどの様になるかの予測の下、その準備、即ち医療サービス事業の研究開発の準備を今から行わなければならない。
- 15年後の医療環境の近未来予測
- 医療事業に具体的にどの様な変化が起こると予測できるか
- 医療資源の配分が見直されている
- 国民皆保険制度の一部が民間に開放されるに伴い、民間医療保険が一般化している
- 高齢者医療への医療資源配分が見直され、高齢者の優遇措置が無くなっている
- 介護保険の一部が民間に開放されている
- 社会保障の考え方が「低福祉・低負担」に変わっている
- 互助制度型社会保障が自己責任型に変わっている
- 医薬品投与の無駄をなくす
- 高齢者に服薬管理に重点が置かれている
- 薬物の過剰処方・重複処方が改善されている
- 精神疾患の薬物過剰投与が改善されている
- 高額医療費の負担ルールが新たにできている
- 高額医療製品に対応する保険ができている
- 混合診療 (保険外併用療養) の定義が改正されている
- 高額医療製品による混合診療が認められている
- 新薬・新医療製品の開発費用対効果の検証が求められる
- 新薬開発の中心が高額医療製品開発に移っている
- 高額医療製品の費用対効果の検証が求められている
- 医療経済効果の証明を必要とする
- 医師の権限の一部がコメディカルに移譲されている
- 救急救命医療の役割が救急救命士に移っている
- 介護・リハビリ・ケアの役割がコメディカルに移っている
- 薬剤師に処方箋監査権が付与されている
- 精神疾患患者へのカウンセリングの役割が臨床心理士に移っている
- 15年後の医療環境に合う医療ビジネスプランの具体化
- 従来型医薬品販売市場はどうなるか
- 開拓しなければならない医薬品の新市場とは
- 層別化医療とは
- 層別化医療と言う概念を定着させるために、「治療の概念」を変える
- 層別化医療市場に投入する医薬品・システム・サービス
- 層別化医薬品・システム・サービス研究開発に必要な技術
- 個別化医療市場
- 患者選別型個別化医療
- 患者特化型個別化医療:患者の病状に特化したテーラーメード医療