ざっくり学ぶレオロジーの入門講座

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プログラム

レオロジー (材料の変形と流動の科学) は、測定データを通じて理解するのが早道です。測定データをどう読み解くかで、製品の良し悪しの判定や製品開発につながります。  この入門講座の目的は、データの解釈に必要な基礎知識の習得です。この目的には、数式はほとんど必要ありません。

  1. レオロジーとは
    1. レオロジーという言葉
    2. 分散系とは:塗料・スラリー・化粧品・食品など
    3. 分散系の分類:サスペンション・エマルションなど
    4. 分散系のレオロジー
    5. 高分子レオロジー
    6. バイオレオロジー
  2. レオロジーで何を測るのか
    1. 変形法:伸長とせん断 (ずり)
    2. 応力・ひずみ・ひずみ速度
    3. タイムスケールとは:時間・ひずみ速度・周波数
  3. 応力 – ひずみ曲線
    1. 弾性率 (ヤング率・剛性率)
    2. 降伏点・破断点
    3. ひずみ硬化とひずみ軟化
  4. 流動曲線
    1. ニュートン、擬塑性、ダイラタント
    2. 塑性と降伏値
    3. ビンガム、非ビンガム
  5. 粘度曲線
    1. 粘度曲線とは
    2. 粘度曲線で読み取ること
  6. チクソトロピー
    1. チクソトロピーとは:粘度減少 (時間変化)
    2. チクソトロピーの実例
    3. チクソトロピック・ループ
  7. 粘弾性
    1. 緩和時間とは:内部タイムスケール
    2. 動的粘弾性:振動実験
    3. 2つの弾性率 (G’,G“やE’,E”) の解釈
  8. 測定データを読み解く
    1. 食品
      1. 種々の餅の弾性率
      2. ジュース・はちみつ・バターなどの流動曲線
      3. マヨネーズとケチャップのレオロジーの違い
    2. 化粧品
      1. 各種クリームの流動曲線とぬり心地
      2. 製品開発例1:オールインワン化粧品
      3. 製品開発例2:液状口紅
    3. 塗料・スラリー
      1. 塗料・塗装工程における粘度の変化
      2. 塗料の流動曲線とたれ・レベリング
      3. 塗料の硬化過程の粘弾性変化
      4. スラリーの流動曲線と分散安定性
    4. 固体粒子の表面状態・凝集状態とレオロジー
      1. 粒子表面への高分子の吸着の影響
      2. 球状および繊維状粒子の凝集の形
      3. 粒子の凝集構造の観察と動的粘弾性
    5. 高分子
      1. 粘度:せん断速度・温度・分子量による変化
      2. 粘度に関するコックス・メルツ則 (役立つ経験則)
      3. 時間 – 温度の重ね合わせ (役立つ換算法)
      4. 固体の動的粘弾性と衝撃強度

会場

京都リサーチパーク
600-8813 京都府 京都市 下京区中堂寺南町134
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