本セミナーでは、シランカップリング剤の種類、使用法、選定方法、反応性などの基礎から解説し、シランカップリング剤が電気的・機械的特性に及ぼす効果について、事例を交えて詳解いたします。
シランカップリング剤は、無機材料の表面改質や有機材料と無機材料の相溶性を改善する試薬として複合材料の製造など広く工業的に利用されている。 一般に、ポリマーなどの有機材料とシリカなどの無機材料は表面エネルギー差が大きく相溶性が悪い。 このため有機材料と無機材料間に新たな界面層を形成させ、両成分の相溶性や接着性を高めたり、無機材料の分散性を向上させるためにシランカップリング剤が使用される。 近年、新しい材料としてゾルーゲル法や無機微粒子を使った有期-無機ナノコンポジット/ナノハイブリッド材料の開発研究が盛んに行われているが、シランカップリング剤は複合化に重要な役割を果たしている。 ここでは、シランカップリング剤の種類、機能、作用機構、使用方法、処理効果や応用について、シランカップリング剤の基礎から応用について概説する。