2016年4月から開始された費用対効果評価の試行的導入は、2018年4月からの本格導入に向けて現在中央社会保険医療協議会で活発な議論が行われています。製薬・医療機器企業にとって、今後は費用対効果評価 (薬剤経済学) の知識が必須のものになることは間違いありません。
本講演では、費用対効果評価の基本的な用語や考え方から、現在の中央社会保険医療協議会の議論の状況と今後の見通し、企業における取組の方向性・課題・解決のアプローチなど、費用対効果評価の本格導入に向けて企業が検討すべきテーマを幅広く網羅します。
- 費用対効果評価の基本的考え方
- 医療の費用対効果とは?
- ICERとQALY
- モデルと感度分析
- 費用対効果と医療技術評価 (HTA)
- 費用対効果評価~試行的導入から本格導入へ
- 現在の制度の概要
- これまでの経緯
- 選定基準
- 分析開始からアプレーザルまでのフロー
- 分析ガイドライン
- 基本的考え方
- 実務における重要ポイント
- 中央社会保険医療協議会における議論のアップデート
- 費用対効果評価のためのフレームワーク
- ICERの閾値
- 倫理的、社会的影響等に関する観点とは
- 2018年、2020年 … 未来予想図は?
- 製薬・医療機器企業の取組のために
- 「価値に見合った価格」の主張~高価格獲得のために費用対効果をどのように使うのか?
- 価値評価のむつかしさ~QALYを超えた評価方法はあるのか?
- プロモーションツールとしての費用対効果評価
- 追加的有効性・安全性のパターンで考える出口戦略
- 開発プロセス/プロダクトライフサイクルへの導入
- 人材育成と体制作り
- その他