機械装置は運転中に外力を受けて壊れることがないように、設計が始まった早い段階で強度の検討する必要があります。強度の検討を素早く効率的に行うためには、応力集中部 (=応力が周囲より高くなる位置) での強度を検討する方法を知っておくことが極めて重要です。なぜなら、破壊現象の多くは、応力集中部が発生の起点となることが多いからです。
そこで本セミナーでは、応力集中部の強度検討を素早く行う方法について紹介します。
強度に影響を及ぼす因子はたくさんありますが、なかでも重要なものは、応力、応力集中による強度低下、強度の限界値、安全率です。これらの4つの因子について理解できれば、あとは比較的簡単な計算を行えば良いだけです。
本セミナーで強度評価に必要な技術を修得して、明日から早速、壊れない機器を効率良く設計しましょう。
- 強度評価とは? (=壊れない装置を作るための技術)
- 設計と材料力学
- 強度評価への大きな影響因子
- 強度評価の手順の流れ
- 基準応力とは?
- 垂直応力とせん断応力
- 力の流線
- 破断面の推測方法
- 主応力と相当応力
- 強度限界値とは?
- 基本的な破壊現象
- 強度限界値
- 強度低下率とは?
- 応力集中と強度低下
- 応力集中とその原因
~力の流線との対応関係
- 応力集中係数αと推測方法
- 特異点
- 応力集中による強度低下
- 切欠係数βと推測方法
- 特異点の強度評価
- 安全率とは?
- 安全率の定め方
- 安全率の値
- 強度評価のまとめ
補足資料
- 付録I 強度限界値と変動係数の推定方法
- i 静的強度
- ii 疲労限度
- iii S-N曲線
- iv 樹脂の疲労強度
- 付録II 発生応力を耐力以下に押える意味は?
- 付録III 材料力学の基本的な用語
- 付録IV 0.2%耐力の根拠について
- 付録V 寸法効果について