本セミナーではこれからインクジェット技術に従事しようとしている方、インクジェットに携わっているが系統的に基礎から学びたい初心者の方のために、インクジェット技術の基礎から応用まで幅広く解説します。
1章、2章ではインク吐出方式による方式の分類と、それぞれの特徴を説明します。3章ではインクジェット開発の歴史を振り返ります。
次に4章ではインクジェットプリンタ全体の概要、メンテナンスやインク供給などの各種システム技術を説明します。また近年市場導入が活発になってきたラインプリンタについても現状や課題を解説をします。
5章、6章、7章では、インクジェットにおける重要な要素技術であるプリントヘッド、インク・メディア、画像形成技術についてそれぞれ説明します。
最後の8章ではインクジェットの今後の展望について、特に技術的課題とそのアプローチについて説明します。また、ますます広がりを見せるインクジェット技術の応用について紹介します。
実用化が進んできたインクジェットによるものつくり:デジタルファブリケーションの現状と課題についてもお話しします。
- はじめに
- インクジェットとは (インクジェットの定義)
- 電子写真方式との比較
- インクジェット方式の特徴
- インクジェット方式の分類
- オンデマンド型と連続噴射型
- 連続噴射型 (荷電偏向制御型)
- 新しい連続噴射型 (Stream)
- サーマルインクジェット方式 (バブルジェット)
- ピエゾインクジェット方式
- サーマルインクジェットとピエゾインクジェットの比較
- その他のオンデマンド型
- プロセスに特徴がある方式
- インクジェット技術の研究・開発の歴史
- インクジェットのはじまり
- 発明の同時性とインクジェット
- 代表的なプリンタ製品と傾向
- インクジェット開発会社
- プリンタシステム技術
- プリンタシステム基本構成
- シリアルプリンタのメカニカル動作
- シリアルプリンタの用紙搬送パス
- インク供給方式 (プリントカートリッジ含)
- メンテナンス基本動作
- ミスト対応
- インク滴吐出不良 (画質不良) 検出機能
- シリアルプリンタとラインプリンタ
- ラインプリンタの市場におけるポジショニング
- ラインプリンタの構成例と課題対応
- プリントヘッド技術
- サーマルインクジェット
- 吐出原理
- 駆動方法 (駆動波形)
- プリントヘッドの基本構成
- プリントヘッドの作製
- ピエゾインクジェット
- 基本動作原理
- 駆動方法 (駆動波形)
- 等価回路モデル
- プリントヘッドの基本構成
- プリントヘッドの作製
- プリントヘッド噴射特性の変動要因と対応
- 吐出インク範囲と課題
- プリントヘッドの紙幅化と課題
- ドット径変調技術
- インク・メディア技術
- 水性インクの基本組成
- インクの分類
- 溶媒による分類と特徴
- 浸透性による分類と特徴
- 色材による分類と特徴
- UV硬化型インク,ソルベントインク
- 水性熱硬化型インク
- 反応を利用した画質と乾燥性の両立アプローチ
- レオロジーとチキソ性
- メディアの分類
- コート紙と光沢紙
- カールとコックリング
- 紙の目
- 画像形成技術
- 画質上の問題と改善技術
- 画像処理プロセス
- 色変換
- ハーフトーン処理 (2値化)
- マルチパスプリント (分割プリント)
- その他処理技術例
- プリンタドライバと画像処理
- 欠陥補正
- インクジェット技術,今後の展望
- 高画質化
- 高速化とSpeed Factor
- 基本性能による市場分類
- 商業印刷市場への展開と課題
- インクジェットの応用市場
- Photo Finishing
- Wide Format
- 美術品のArchive
- Transactional Print
- その他応用
- デジタルファブリケーション
- インクジェット法とフォトリソとの比較
- Display
- Printable Electronics
- Optical Elements
- Bio / Medical
- Rapid Prototyping (3Dモデル)
- デジタルファブリケーションの現状と課題