本セミナーではホログラフィックディスプレイの基礎から解説し、再生像のカラー化、高精細化、広視野化、大面積化、高速表示の実現に向けた開発動向について詳解いたします。
(2017年10月6日 10:00〜11:30)
ディジタルホログラフィの基礎を説明した後、アナログホログラフィと比較して画質が悪いとされる理由をスペックルの観点から述べる。画質を改善するためにはスペックルをなくすことが理想的であるが、現実には不可能である。そこで、スペックルの影響を低減する巧みないくつかの手法を実験例とともに説明する。また、ディジタルホログラフィとコンピュータ生成ホログラフィの類似点、相違点にも触れ、コンピュータ生成ホログラフィ再生像の画質改善方法も紹介する。
(2017年10月6日 12:10〜13:40)
ホログラフィーは理想的な立体表示方式と言われています。これは、光を光線でなく波として扱うからだけではなく、人間のもつ立体知覚機能をより矛盾のない形で満たすことができるからです。ただし、電子的に実現するのは技術的な難易度が高いため、さまざまな実現方法が研究されています。代表的な実現方法について説明し、発表者が提案している水平走査型ホログラフィーについて詳しく説明します。
(2017年10月6日 13:50〜15:20)
大規模な計算機ホログラムの計算法および表示法について説明する。そのための、領域分割計算法、円筒座標系や球面座標系での回折計算法を紹介する。
(2017年10月6日 15:30〜17:00)
フォトクロミック材料を用いる利点は、なんといっても無電場であり、絶縁破壊と隣り合わせの数十V/μm (数kV) を印加する有機フォトリフラクティブポリマーに比べてはるかに安全なディスプレイデバイスを構築できる。問題点は、材料吸収、トランス – シス異性化の等吸収点とカラー化とのすり合わせである。特徴はホログラム像の速い書き込みと長期にわたる視認性 (メモリー性) である。一般的にはこれは相反する事項の一つである。