ボトムアップによる研究開発テーマの創出と支援制度

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プログラム

第1部. ボトムアップで研究を進めるための研究環境とテーマ発掘の仕組み作り

(2017年9月28日 10:30〜12:00)

 三井化学での研究テーマの発掘、特にボトムアップによる活動内容のいくつかを紹介します。化学メーカーは高機能な材料を顧客に提供し広く社会に貢献しています。しかし、弊社が製造販売するのは素材であって、最終製品 (例えば車) になるのは、顧客のさらに先の顧客など、遠い存在です。外部の力も使い研究者の意識改革を行っています。

  1. 三井化学の紹介
  2. 研究開発のすすめ方
  3. ボトムアップによる事例の紹介
    • ベンチャー企業との取り組み
    • デザイナーとの取り組み
    • コンサルタントとの取り組み
  4. まとめ

第2部. ボトムアップでのアイディア量産体制の仕掛け

(2017年9月28日 12:50〜14:20)

 林原の経営方針は、「独創」という言葉に表わされる。たとえ10年かけても独創的研究を研究開発の柱に位置づけている。知財戦略とともに、「競合するナンバーワンであるよりも、競合のないオンリーワン」を目指してきた。本講では、研究員が林原のコア技術をどのように発展させてきたのかを中心に紹介させていただく。

  1. 林原の歴史 、経営理念
    1. 「デンプン加工業」から「デンプン化学工業」へ
    2. さらに、「食品」から「医薬品」開発企業へ
    3. 経営破綻、そして復活
  2. 林原の研究開発に対する考え方
    1. 「オンリーワン」の研究開発
    2. 林原の「おもちゃ箱」
    3. 「あきらめなければ失敗ではない」
    4. 「市場は自分たちで創る」
    5. 徹底した特許戦略:「特許」と「非特許 (ノウハウ) 」による参入障壁
    6. 特許保護のためには徹底抗戦
  3. 開発事例
    1. プルラン:開発30年後の大ブレーク
    2. トレハロース:画期的な製法の発見、破壊的イノベーション
    3. 安定型ビタミンC:何に使えるのか?
    4. 古糊:10年の製造期間を「2週間」に短縮、文化財修復への社会貢献
    5. 水溶性食物繊維:酵素法によりデンプンから製造、全く新しい発想
  4. 自由な発想を生み出すための人材育成
    1. 積極的な学術活動、成果の論文化、学位 (博士号) 取得
    2. プロジェクトリーダー育成
    3. 新しいものを発見した時点で世界一

第3部. ボトムアップによる新規事業アイデアの創出と評価の考え方と方法

(2017年9月28日 14:40〜16:40)

 加速する社会の中で生き残るためには、開発部隊全員が新事業、新商品を生み出していく必要がある。そのためには、経営や上層部からの指示待ちではなく、ボトムアップで戦略思考を持って新事業を産み出していく必要がある。本講演では、ボトムアップ志向での新事業アイデア創出の考え方と方法について解説する

  1. イントロ
    1. なぜ新事業が必要か
    2. なぜボトムアップか
    3. 新事業とは
    4. 価値の見極め
    5. 失敗のパターン
    6. 成功の因子
  2. 新事業展開の方向選定
    1. シーズか、ニーズか
    2. シンデレラを見つける
    3. 4つの基本力
  3. ボトムアップの仕掛け
    1. シーズ (アイデア、技術) の棚卸し
    2. モチベーションマネジメント
    3. ボトムアップミーティング
    4. 場づくり
  4. アイデア創出
    1. 本当のブレスト
    2. アイデア生産の5ステップ
    3. 様々なアイデア発想法
    4. 拡張、逆走、イメージ思考
    5. 3視点によるアイデアの評価
  5. 仮説とマーケット予想
    1. 仮説の精度と確度
    2. 基本マーケット戦略
    3. マーケット、未来予想
    4. ペルソナの設定
  6. 注意点、ポイント
    1. あれもできる、これもできる?
    2. 「新しい」の落とし穴
    3. オンリーワンとナンバーワン
    4. イノベーションを生む発想と行動
  7. まとめと質疑

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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