~シェアード部門から戦略策定機能を持ったコーポレート部門に向けて~
(2017年9月25日 10:00〜11:30)
シェアード部門からの脱却が我々に与えられた課題である。そのためには事業への貢献をより明確にした知財戦略を策定し実行できる組織に変化しなければならない。我々が強化する機能は何か、その機能を高めるためにはどんな活動をすべきなのか等々を10か月に渡り議論してきました。また、組織力を上げるために中心となりそうなメンバーはどんな行動特性なのか、行動心理学を応用した測定を行いどんな役割を担ってもらうと力を発揮しやすいのかも把握しました。これらの取り組みを共有することで、みなさまの抱えている課題を解決するためのヒントになれば幸いです。
(2017年9月25日 12:15〜13:45)
シスメックスは、血液・尿・組織などの検体を検査する臨床検査分野において、検査機器・検査試薬・管理システムを研究・開発・製造・販売している。2000年以降、事業のグローバル展開を加速し、現在では世界190カ国以上の医療機関に製品・サービスを提供し、海外の売上比率も80%を超えている。このようなグローバル事業展開を支えるべく、リスクを最小にし、また、国際競争力を最大にするための知的財産戦略を立案し、さまざまな知財の取り組みを行ってきた。本講座では、シスメックスの知的財産戦略と、戦略に基づく具体的な知財活動について紹介する。
(2017年9月25日 14:00〜15:30)
ナブテスコにおける知財経営戦略体制の構築と実践手法 日本企業が成長し続けるには、企業や事業のコア価値を知的財産として見定め、 その強化・獲得戦略を全社的に展開して、事業競争力と企業価値の向上を実現する知 的財産経営戦略の実行が必須となる。 この知的財産経営戦略を実現するには、コア価値の権利武装 (特許出願) やノウハウ保護を的確に実行するだけではなく、IPランドスケープを的確に実行し、事業戦略を実現する知財戦略を策定し、カンパニーの事業計画として確実に実行していくことが重要である。 ロボット用精密減速機、鉄道車両用機器、油圧機器、自動ドア等の製造メーカであるナブテスコでは、この知財経営戦略を企業戦略の一環として全社的に活動しており、その活動の中で実行した知財戦略の策定方法や推進体制と、戦略の実行方法やその具体的な戦術を紹介する。
(2017年9月25日 15:45〜17:15)
知財担当者が10名未満の小知財企業では人的リソースが限られていることから、世間一般で言われているような知財活動をすべて行うことは困難です。社内で実施すべき事項と外注によって実施すべき事項とをうまく組み合わせ、ルーチン業務が中心となる通常の知財業務とトラブル対応などの緊急の知財業務の両方に対応できるようにする必要があります。講演では、小知財企業である当社が実践している知財戦略と組織・体制の構築について、具体例を交えながら説明します。