CFRPの非破壊検査手法

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本セミナーでは、CFRPの量産に必要となる短時間、高精度な非破壊検査の方法について詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 CFRPの非破壊検査による積層間での剥離損傷の検出と評価

(2017年9月20日 10:00〜12:00)

 対象物を破壊することなくその状態を試験する非破壊検査法についてと各種試験法の概要を述べ、複合材料特に炭素繊維強化プラスチック (CFRP) に対する各種試験法の知識習得に寄与を目指す。 特に、電磁誘導を利用した非破壊検査法である渦電流探傷試験による検出原理と開発した各種試験プローブや評価データの紹介を主に行う。

  1. はじめに
    1. 非破壊試験法とは
    2. 各種試験法の概要
  2. 超音波探傷法によるCFRPの損傷検出
    1. 検出原理と用途・特徴
    2. 損傷の検出と評価データの紹介
  3. 赤外線サーモグラフィー法によるCFRPの損傷検出
    1. 検出原理と用途・特徴
    2. 損傷の検出データの紹介
  4. 電磁誘導法によるCFRPの損傷検出
    1. 検出原理と用途・特徴
    2. 電磁界解析法
    3. 損傷の検出と評価データの紹介
  5. 検査技術の動向と今後の課題

第2部 複合材料の繊維配向を非破壊で迅速に評価する手法の開発

(2017年9月20日 12:45〜14:45)

 炭素系複合材料の幅広い普及に向けての研究開発が加速されております。複合材料の幅広い普及のためには、量産技術の開発と、その品質検査手法の確立が重要です。品質評価においては、非破壊で繊維配向性を評価する必要があります。本講演では、繊維配向の評価方法に関する現状から、迅速評価法として期待される、ロックインサーモグラフィを用いた繊維配向測定技術、ならびにその応用展開について紹介します。

  1. 背景および基本事項
  2. 繊維配向同定法の現状
  3. 新しい繊維配向同定法の提案
  4. 繊維配向同定法の基本原理
  5. 繊維配向同定法の装置構成
  6. 繊維配向の解析・定量化方法
  7. 検証実験 (連続繊維型CFRP)
  8. 検証実験 (不連続型CFRP)
  9. 今後の応用展開
  10. まとめと質疑応答

第3部 CFRP積層板の衝撃損傷評価におけるμフォーカスX線CT技術の活用

(2017年9月20日 15:00〜17:00)

 近年、炭素繊維強化プラスチック (CFRP) は自動車用途への積極的な展開が試みられ、また、付加製造 (いわゆる3Dプリンタ) による複雑形状CFRPの成形が検討されるなどますます目を離せない話題である。本講座では、将来、CFRP製の量産自動車が溢れ出した際に、車検の問題をどうするのかなどCFRPの非破壊検査について考えていただくきっかけになれば幸いである.

  1. 各種の積層構成を有する炭素繊維強化プラスチック (CFRP) 積層構造
  2. 層間にダンピングシートを挿入した制振CFRP積層構造
  3. CFRP積層構造の非破壊検査
  4. 落垂衝撃損傷の導入と、そのX線CT撮像
  5. CT画像解析による損傷量評価の試み
    1. 損傷体積と衝撃エネルギー吸収量との関係
    2. 損傷表面積と衝撃エネルギー吸収量との関係
  6. インパルスハンマ加振モーダル測定結果との対比
    1. 共振点と損傷量との関連
    2. 減衰と損傷量との関連
  7. 今後に向けて

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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