UV硬化樹脂の硬化メカニズム、硬化強度と密着性向上、硬化度評価

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本セミナーでは、UV硬化樹脂の材料配合、照射条件の最適化、硬化後の反り・変形・変色の防止、光が届きにくい所への遅延硬化、ハイブリット硬化の適用について詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 UV硬化モノマー・オリゴマーの分類と 重合法および硬化性の特徴

(2017年9月21日 9:40〜11:10)

 UV硬化で問題となることが多い硬化不良について、実際の実験データや学術論文の 抜粋等から、その原因と一般的な対策についてわかりやすく解説します。

  1. はじめに
    1. UV硬化とは
    2. UV硬化モノマー・オリゴマーの分類と特徴
    3. UV硬化用ランプの種類と特徴
  2. ラジカル重合
    1. 光開始剤
    2. 硬化阻害要因と対策
  3. カチオン重合
    1. 光開始剤
    2. 硬化阻害要因と対策
  4. 光源と硬化性
    1. 各種光源の特徴
    2. 光源の違いによる深部硬化性の差
  5. 表面硬化性と深部硬化性の両立
    1. 表面硬化性を向上させるためには
    2. 深部硬化性を向上させるためには
    3. 表面硬化性と深部硬化性の両立

第2部 光硬化 (光重合) 開始剤の種類と特性とその使い方

(2017年9月21日 11:20〜12:20)

 本講座では光硬化に使用する代表的な光硬化開始剤の種類と特徴を説明する。また、各種硬化条件での光硬化開始剤の適切な選定および使用方法、光硬化において問題となる硬化阻害要因とその対処法や光硬化開始剤に起因する光硬化以外の問題点についても詳しく紹介する。特に、光硬化開始剤の光吸収特性を考慮した選定法を紹介する。

  1. 光硬化開始剤を用いた光硬化技術
    1. はじめに 光硬化とは
    2. 光硬化の用途
    3. 光硬化に使用する光の波長
    4. 感光性組成物
    5. 光硬化過程と硬化開始剤の光反応過程
    6. ラジカル重合とカチオン重合
    7. 光硬化特性を決定する因子
  2. UV硬化開始剤の種類、特性および反応メカニズム
    1. ラジカル型硬化開始剤
    2. カチオン型硬化開始剤
  3. 光硬化開始剤の最適使用法
    1. 各種硬化条件での最適選定及び最適使用
    2. 光硬化阻害因子とその改善法
    3. 2次特性に着目した光重合開始剤の最適選定-黄変、臭気、揮発性

第3部 光酸発生剤・光カチオン開始剤および 光塩基発生剤の特長と光硬化

(2017年9月21日 13:00〜14:00)

  1. 光酸発生剤・光カチオン開始剤
    1. オニウム塩全般について
    2. それぞれの特色と応用例
  2. 光塩基発生剤
    1. 開発の動向について
    2. 光塩基発生剤の特色と応用

第4部 エン/チオール系硬化技術と深部硬化性の向上

(2017年9月21日 14:10〜15:10)

 既存のUV硬化の主流であるアクリレート化合物を使用した系では見られないエン/チオール硬化独特の特徴を理解していただき、皆様のヒントになれば幸いです。

  1. 光硬化型材料の基礎
    1. 光硬化反応の概要と分類
    2. エン/チオール硬化の反応経路
  2. O2阻害フリー
    1. エン/チオール反応導入による表面硬化性の向上
    2. IRスペクトルによる二重結合転化率の定量
  3. UV影部分での硬化挙動
    1. フィラー径とUV波の関係
    2. フィラー含有塗膜での深部硬化性
    3. 影部分での挙動
  4. 基材への接着性
    1. 塗膜の硬化収縮
    2. 剥離試験
  5. 硬化物の均一構造
    1. 光学的な均一性
    2. 硬化物の動的粘弾性特性

第5部 UV硬化におけるUV光源の考え方、 照射条件による速硬化技術

(2017年9月21日 15:20〜16:20)

 UV硬化の速硬化性を出すための光源、装置選定の考え方を中心に光、硬化、問題点を紹介する。

  1. UV硬化におけるUV光
    1. UV光とは
    2. UV光のエネルギーについて
    3. UV硬化におけるUV光の考え方
  2. UV光源
    1. UV光源の種類
    2. 各UV光源の特徴
    3. UV-LEDについて
  3. UV硬化装置
    1. UV照射器
      • 反射板形状
      • 反射板材質
      • シャッター機構など
    2. UV冷却機構
    3. UV電源
  4. UV計測
    1. UV照度計
    2. 受光特性、トレサビリティー、角特性
  5. UV光量と硬化について
    1. UV光源の負荷とUV積算光量およびピーク照度の関係
  6. UV硬化の速硬化性で考えられる要因の紹介
  7. 問題点などの紹介

第6部 FT-IR・ラマン分光法によるUV硬化樹脂の 深さ方向の硬化度評価

(2017年9月21日 16:30〜17:30)

 硬化樹脂の硬化過程の評価には、FT-IRやラマンといった分子振動分光法が有効である。それらは非破壊で高速に分析ができ、微小領域の分析や 他の分析装置との組み合わせにも対応するため広く利用されている。本講は、硬化樹脂の反応についてFT-IRとラマンについて 分析機器の原理や分析手順、中でも深さ方向の硬化評価について実際に分析した結果などを交え解説する。

  1. FI-IR
    1. FT-IRの基礎、スペクトルの解析方法
    2. 分光装置の概要
    3. 樹脂の硬化評価に適したサンプリング方法
    4. FT-IRによる硬化樹脂の分析例
      1. エポキシ樹脂
      2. ポリウレタン樹脂の加熱下における時間変化
      3. UV硬化樹脂
      4. 主な硬化樹脂の赤外スペクトルと帰属
    5. ATRの基礎と原理
    6. ATRによるUV硬化樹脂の分析例
      1. ATRによるUVインクの硬化反応
      2. ATRによるエポキシの硬化
      3. ATRによるUV硬化樹脂のリアルタイム分析
  2. ラマン分光
    1. ラマン分光の基礎と原理
    2. ラマン分光による硬化樹脂の分析例
      1. 深さ分析 UV硬化樹脂の硬化度の深度変化
      2. 薄膜 (酸素阻害の影響)
      3. 厚膜 (UV光減衰の影響)

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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