日本でも2016年4月からHTAの試行的導入が実施され、本格的なHTA導入に向けて制度化の議論が着々と進められている。今後の薬価戦略には費用対効果など経済的な評価への準備が必要となる。
本講演では、HTA導入後の薬価戦略をHTA申請準備を含め概説し、HTAがすでに導入された欧州での動向も紹介する。
- 医療技術評価 (Health Technology Assessment:HTA)
- HTA・マーケットアクセスとは
- 各国のHTAの制度と動向
- 日本でのHTA導入と今後の方向性
- 費用対効果分析とHTA申請
- 費用対効果の考え方 (QALYとICER、支払意思額など)
- 事例による費用対効果分析モデル
- HTA申請資料
- もう一つの重要なHTA – 財政への影響 (budget impact model) とは
- HTAへの準備
- 臨床試験段階で必要なHTAの観点
- リアルワールドデータのHTAへの適用
- 患者アウトカムとデータベース研究
- これからの医薬品の価値と製品戦略
- 医薬品開発から市販後における価値創出
- これからの価値創出と社内でのプロセス
- 日本におけるHTA導入下での製品戦略