本セミナーでは、透明導電膜の基礎 (種類、特徴、原理) から、透明導電膜材料の新たな展開、課題について解説いたします。
透明導電膜は、現在のオプトエレクトロニクスにとって重要な材料の1つです。透明導電膜は古くから研究開発がなされていますが、昨今の新規デバイスの出現にともなって、要求される特性も少しずつ変化しています。このような変化に対応して行くには、透明導電膜の基礎を理解し、原理・原則に基づいて研究開発ならびに問題解決に取り組むことが目標達成への近道であると考えます。そこで本セミナーでは、透明導電膜の種類・特徴・原理について基礎から解説をします。 これまでの透明導電膜は、真空プロセスによって成膜した透明導電性酸化物 (TCOs) の薄膜が中心でした。しかし最近では、TCOs以外の材料 (有機半導体や金属ナノワイヤー等) で透明導電膜を実現するという取り組みもなされています。これらの材料は、塗布法や印刷法で薄膜形成できるという特徴があります。セミナーの後半では、TCOs以外の材料について概観し、各材料の特徴と課題について議論します。