自動車排ガス浄化触媒における白金族元素の削減技術動向

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本セミナーでは、排気ガス浄化触媒の基礎から解説し、自動車触媒の劣化メカニズム、劣化対策、白金族削減のための触媒材料設計について詳解いたします。

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開催予定

プログラム

第1部 排ガス浄化触媒の現状と課題、及びに白金族元素の需給動向 (11:00~12:30)

白金、パラジウム、ロジウム等といった白金族元素の需要の多くを占める自動車用の排ガス浄化触媒。新興国の急台頭により、自動車需要が激増。価格もそれに伴い、白金族元素も高騰を続けており、自動車用の排ガス浄化触媒における白金族元素の代替・削減技術は喫緊の課題となっている。
本講演では、その白金族元素の需給動向と今後の展望、さらには、自動車用の排ガス浄化触媒における白金族元素の代替・削減技術動向を概説する。

第2部 自動車触媒の劣化メカニズムと対策技術 ― 三元触媒, ディーゼルエンジン排ガス処理触媒 ― (13:15~14:45)

  1. 触媒劣化の基礎
    1. 触媒劣化現象
    2. 触媒毒
    3. 熱劣化
  2. 劣化触媒の解析
    1. 反応による解析
    2. 劣化分析
  3. 硫黄による触媒劣化と対策
    1. 耐硫黄触媒
    2. SO2低酸化活性触媒
    3. OSC触媒 (CeO2) の劣化と劣化対策
    4. LNT触媒 (BaO) の劣化と劣化対策
  4. 熱劣化と対策
    1. アルミナ担体
    2. インテリジェント触媒
    3. 金属粒子の孤立化
    4. 担体との相互作用 (SMSI)
    5. DPF触媒の劣化と劣化対策
    6. ゼオライト触媒
    7. 多層コート
  5. 耐久性試験
  6. 自動車触媒の製造

第3部 白金族削減のための触媒材料設計の基礎 (15:00~16:30)

 自動車触媒にとって貴金属 (Rh, Pd, Pt) は必須の成分である。この有能ではあるが資源的およびコスト的リスクの高い元素を最大限に有効活用するために、使用量の徹底的な節減が求められている。  本講演では最近実用化された貴金属節減技術の現状をまとめ、貴金属の物性、貴金属-担体間の相互作用など触媒材料設計に必要な要素について概説する。

  1. 貴金属節減の必要性
    1. 三元触媒の構造と貴金属節減
    2. レアアース節減との関係
  2. 貴金属節減技術の開発動向
    1. 自動車各社の技術 (実用レベル)
    2. その他の技術開発 (基礎レベル)
  3. 貴金属の物性
    1. 融点と熱安定性
    2. 酸化還元特性
  4. 担持貴金属の相互作用
    1. 自動車排気中での貴金属の動的挙動
    2. 貴金属ナノ粒子と吸着分子との相互作用
    3. 貴金属ナノ粒子と酸化物担体との相互作用
    4. 貴金属ナノ粒子とCeO2との相互作用
    5. 貴金属固定化のための新しい担体材料の開発動向
  5. 貴金属代替触媒材料の可能性
    1. 酸化物
    2. 非貴金属
    3. その他の候補物質
  6. まとめ

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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