現在の国内化学産業の現状と課題を整理し、今後求められるサービスも含めた化学生産技術の方向としてモジュール型生産を提起する。次に、これを支える中核技術としてのマイクロリアクター技術に関して、その利用ロジックと効用を機能別に実施例を示しながら講述する。さらに、世界におけるこれまでの開発事例、最新動向を紹介し、マイクロリアクター技術の現状の実機としてのポテンシャルを考察する。最後に、化学産業における向こう10年のキーワードを示し、各キーワードに求められるイノベーションを述べるとともに、マイクロリアクター利用の今後の展望について可能性を示す。
- 今後の日本の化学産業は?
- 現在の化学産業を取り巻く課題
- 世界の化学製品の将来トレンド
主要化学産業の製品マップの変化
- 自立分散型プロダクトエンジニアリングの必要性
- マイクロリアクター技術はどう使えるか?
- マイクロ空間利用の論理
- マイクロ混合の論理とそれに基づくミリ秒完全混合モジュールとして
- マイクロ空間での高速伝熱デバイスとして
- 10000℃/sの昇温特性,伝熱係数が従来の50倍に
- 素反応レベルでの厳密フロー合成への応用
- モジュール集積型コンパクト装置の可能性
- 本質安全モジュールとして
- 界面制御による高効率分離モジュールとして
- マイクロリアクターの生産プロセス化の現況
- 適用分野
- 国内外での開発の動向と実用化例 (数万トン/年まで)
- 医薬品、各種機能製品、エネルギー関連など欧米の開発状況を詳述
- マイクロリアクター技術利用の将来展望
- 向こう10年のキーワードは?
- Connected Industryを支える技術としての可能性
- バイオプロセッシングのキーテクノロジー
- IoTを取り込んだモジュール生産への展開の可能性
- マイクロリアクター利用する際のQ&A
- 受講者からの質問、疑問に対して、詳細に追加資料の提示も含め説明