本セミナーでは、CO2・温度・光照射・液/葉面・制御システムなど、植物工場におけるセンサの高性能化と効果的な利用について詳解いたします。
わが国の施設園芸は、小規模な施設が多く、センサによる計測技術を有効活用した環境制御に関しての取り組みは立ち後れてきた感がある。その結果、施設園芸先進国オランダでのトマトの収量が年間60t以上であるのに対し、わが国では20~25t程度と大きく劣っている。 今後、施設園芸を高度化するためには、植物工場的な考え方を導入して、高度な計測技術を生かしたり効率的な環境制御技術を構築していく必要がある。野菜茶業研究所では5年ほど前から、センサ技術をフルに活用した環境制御技術の検討をおこない、わが国の気象条件に適したシステムを構築することを目的として取り組みを行っている。 これら、施設園芸でのセンサに求められる条件、利用方法、環境制御への活用などについて紹介したい。
植物の生理状態を知ることは植物育成管理をする上で大変重要なことです。それらの手段として各種の植物センサを用いてそこから得られたデータは栽培過程で発生する色々な問題をクリアーし、また、Webセンシングにより蓄積されたデータを用いて新しい農業展開が可能になります。