騒音・振動問題に関しては吸音と遮音及び防振は必須項目であり、関連の基礎理論を理解することが対策を考えるうえで重要となります。
当講座では「なぜ吸音するのか」「遮音のメカニズムは何か」といった物理現象としての本質に主眼に置いて解説します。また、音の測定に関しパソコンでのデジタル処理の基礎について概説します。
- 音と振動の基礎事項
- 音の物理と心理的効果
- 音って何?
- 音の大きさ
- 音の高さ
- 音色
- 音の反射・吸収・透過
- 吸音の基礎理論
- 吸音とインピーダンス
- 吸音のメカニズム
- 多孔質型吸音
- 板・膜振動型吸音
- なぜ吸音する?
- 吸音を表現するモデル
- 通気性の影響
- 共鳴器型吸音
- 微細穿孔板 (MPP) の吸音
- 吸音を表現するモデル
- 板振動の影響
- MPPの応用
- 吸音率の測定
- 吸音による減音効果
- 残響理論
- 残響理論に基づく吸音の減音効果
- 遮音の基礎理論
- 振動と音の伝搬
- 遮音のメカニズム:隙間のない壁体をなぜ音が透過する?
- 空気音の遮音
- 一重板の遮音理論
- 音の透過を表現するモデル
- どうしたら遮音性能を上げられるか
- 二重板の遮音理論
- 音の透過を表現するモデル
- 空気層があることによる新たな問題
- どうしたら遮音性能を上げられるか
- 空気音の遮音性能測定と評価
- 個体音の遮音
- 個体音とは?
- 個体音の実態と対策
- 床衝撃音
- 床衝撃音の実態と対策
- 床衝撃音の測定と評価
- 防振の基礎理論
- 振動伝達の簡易モデル
- 防振の考え方
- ダンピングの測定と応用
- 音の測定と信号処理の基礎
- 音響測定一般
- 信号処理の基礎
- デモンストレーション
騒音を防ぐ技術としての遮音・吸音のメカニズムについて平易に解説いたします。騒音制御に関連する音・振動の基礎、遮音材料、吸音材料の特性の発現メカニズム、材料の適用方法の留意点、材料設計のポイントなどについて解説いたします。
昨今の省力化、軽量化の要求から多孔質吸音材料を遮音材料として適用する事例が多々あり、そのメカニズム、適用方法などにつても解説いたします。
- 騒音・振動現象の物理
- 騒音・振動と媒質
- 媒質中の波動現象
- 波動現象のエネルギ表現
- 騒音と心理
- 騒音対策の基礎
- 対策の形態
- 音の反射、吸収、透過
- 遮音材料 (単板の遮音、積層構造の遮音)
- 吸音材料 (多孔質材料)
- 騒音対策の適用
- 遮音材料
- 遮音と制振
- 遮音と材料物性について
- 遮音欠損について
- 多孔質吸音材料
- 材料に関わる音波の振る舞い
- 音響管による特性評価
- 繊維系および軟質発泡系材料について
- 吸音率の意味
- 吸音理論について