最近のガソリンエンジンは、電動化に頼るところが大きくなっている。電動化も重要であるが、エンジン本体の熱効率を上げることが、Well to WheelやLife cycleでのCO2排出を考える際に大変重要である。そのためには、熱から仕事へのエネルギー変換の本質を熱力学のサイクル論から考え、かつ燃焼の基礎を知る必要がある。 本講座では、これらを説明して、ガソリンエンジンの熱効率向上技術の理論と最新技術について説明する。さらに、HCCIに対する技術動向についても実験結果を示しながら説明する。