第1部. 薬剤師からみるC型肝炎治療薬の採用と使用の実際
(2017年9月19日 13:00〜14:45)
感染していても自覚症状がほとんどなく、放っておくと肝硬変や肝臓がんへと進行する恐れがあるC型やB型の肝炎ウイルスに感染している人は、あわせて約370万人とも言われている。B型肝炎ウイルスの治療には、抗ウイルス薬やインターフェロンが用いられるが、完全に死滅させる薬はまだない。一方、C型肝炎治療法は、近年目覚ましい進歩を遂げ、内服薬で完治も可能になった。
今回はこのウイルス薬の採用と取り扱いについて述べたい。
- 肝炎とは
- ウイルス性肝炎とは
- 輸血との関係
- 肝炎ウイルス検査の重要性
- B型肝炎とC型肝炎
- B型肝炎とC型肝炎
- 過去の治療薬
- 現在臨床使用できるC型肝炎治療薬の種類
- 内服薬である、ソバルディとハーボニーなどへの期待
- 持病のある患者への注意
- 薬剤耐性への対策
- 院内院外医薬品採用について
- 新規医薬品の承認申請に必要な書類 (申請区分)
- 当院での医薬品採用のルール。
- 医療安全から求める安全性、有効性
- 今後導入の進む調剤・製剤支援機器を考慮した製品。
- 求めるパッケージ、剤型について
- 不正使用を考慮した包装
- 新たに出現した課題と、望まれる対策。
- 偽薬の流通と課題。院外薬局との連携。
- 調製済み製剤への人的異物混入と対策。
- 今後の展望と課題 など
- 高額な医療費について
- 肝炎を含めた院内感染対策い
第2部. ソバルディとハーボニーの登場と今後のC型肝炎治療
(2017年9月19日 15:00〜16:30)
ソバルディとハーボニーの登場により、C型肝炎治療は大きな転換期を迎えました。一方で、「薬剤耐性ウイルス」や「肝炎患者の高齢化に伴うウイルス駆除後の肝発癌」「非代償性肝硬変患者に対する抗ウイルス治療」などいまだ解決できていない課題がいくつもあります。
本講演では、新世代C型肝炎治療の現状、当院における 取り組みを紹介します
- C型肝炎治療のアンメットニーズ
- 本邦でのC型肝炎患者の特徴
- C型肝炎ガイドライン
- C型肝炎治療のアンメットニーズ
- インターフェロンフリー治療の登場
- C型肝炎治療の変遷
- インターフェロンフリー治療の作用機序
- 今後の課題
- ソバルディ治療の実際
- 特徴
- 臨床効果
- 忍容性・安全性
- ハーボニー治療の実際
- 特徴
- 臨床効果
- 忍容性・安全性
- 治療困難な患者に対するC型肝炎治療
- 高齢者に対する抗ウイルス療法は?
- 肝硬変患者への対応
- 肝癌治療後の患者への対応
- 耐性ウイルスへの対応
- 透析患者への対応
- ウイルス駆除後の肝発がんのリスクは?