(2017年9月12日 9:50〜11:20)
電池は、大型化するほど暴走による危険性が増すことが知られている。電池特性と安全性を両立するために、多様な活物質やバインダ、集電体、セパレータ、電解液などの研究開発が進展し、電池性能や安全性の飛躍的な向上が図られつつある。 本講は、各種のセパレータを用いて電池性能評価と電池安全性評価を行い、構成部材が電池の安全性に及ぼす影響について、多様な具体例を動画も交えて紹介する。また、電池の熱暴走メカニズムについて解析して、安全性の向上に向けての電池設計について紹介する。
(2017年9月12日 11:30〜12:30)
従来のセパレータとは全く異なる構造 (3次元的に規則的な配列を有した連結する球状空孔を樹脂膜中に構成) を有する3DOMセパレータの基本的な特徴を示す。 リチウム二次電池のさらなる高エネルギー密度化、長寿命化、更にリチウム金属二次電池の実用化に対して、3DOMセパレータの有効性を示す。
(2017年9月12日 13:10〜14:40)
リチウムイオン電池の特性向上は著しいものがあるが、その一旦をセパレータのコーティング技術が担っている。 そのような背景を踏まえ、セパレータのコーティング技術についてそれが必要となった背景及び目的、技術内容、今後の動向について概説する。
(2017年9月12日 14:50〜15:50)
一次電池やニッケル水素電池用セパレータとしては不織布が一般的だが、リチウムイオン電池用セパレータには微多孔フィルムが広く使用されている。 本講演では、塗工タイプ、非塗工タイプの不織布セパレータを用いたリチウムイオン電池について、微多孔フィルムと比較した際の特徴や電池特性を紹介する。 また、模擬電池系を用いて、釘刺し試験や強制内部短絡試験における短絡初期の事象をセパレータ別に解析した。セパレータの耐熱性と短絡初期の事象、電池の安全性の関係について紹介する。
(2017年9月12日 16:00〜17:00)