カーボンナノチューブの樹脂/溶媒中への分散とその応用展開

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プログラム

第1部 単層カーボンナノチューブ (SWCNT) 分散の高度化を目指した光応答性分散剤の開発

(2017年9月7日 10:00〜11:30)

 分散剤を利用したCNT分散技術について、その重要性、課題、新規コンセプトに基づく分散技術の開拓と応用例を紹介する。

  1. CNTの分散について:なぜ分散技術が重要なのか
    1. ナノチューブの特性を活かすために
    2. 分散手法の紹介
    3. 分散剤の紹介
    4. 現状の分散剤が抱える課題
  2. 分散剤の開発:課題を解決し次のステージにすすむために
    1. 開発のコンセプト
    2. 光応答性分散剤の設計・合成
    3. 光応答性分散剤の性能
  3. 分散技術の高度化に向けて:光応答性分散剤を利用した応用例の紹介
    1. SWCNTの精製
    2. SWCNTを高度に分散
    3. SWCNT薄膜の微細加工
    4. 光製膜法
  4. まとめと展望:分子の吸脱着を利用してSWCNTの表面物性を制御する

第2部 スーパーグロースカーボンナノチューブの産業応用に向けた取り組み

(2017年9月7日 12:10〜13:40)

  1. SWCNT の量産技術開発
    1. スーパーグロース法によるSWCNT (SGCNT) 合成
    2. スーパーグロースカーボンナノチューブ (SGCNT) の特長
    3. 産業に向けた取り組み
    4. 日本ゼオンにおけるCNT事業展開
  2. スーパーグロースSWCNT複合材料開発
    1. 分散手法とCNT分散性
    2. CNT複合材料の物性

第3部 カーボンナノチューブ利用によるCFRP製スポーツ用品衝撃特性の向上

(2017年9月7日 13:50〜15:20)

 CNTの表面処理技術により、FRPマトリックス樹脂内における分散性の向上、および強化繊維とマトリックス樹脂の界面特性向上による衝撃特性の向上を確認する。

  1. CNTに関する過去のスポーツ用品開発事例
  2. NEDO助成事業研究着手への経緯
  3. 水溶分散状態におけるCNTの観察
  4. エポキシ樹脂への混練による樹脂粘度,分散状態の確認
  5. CFRP平板による機械特性検証
  6. CNT添加量別での分散状態の確認
  7. 検証用プリプレグの作製,樹脂粘度の確認
  8. ゴルフシャフト試作 (SPEC確認)
  9. ゴルフシャフト試作 (曲げ強度,捩り強度試験)
  10. 曲げ強度試験および捩り強度試験結果に関する考察
  11. ゴルフシャフト試作 (衝撃強度試験)
  12. 繰返し衝撃負荷に対する効果の仮説および確認結果
  13. 今後の事業化予定

第4部 単層カーボンナノチューブの添加によるゴム材料の耐熱、耐環境特性の向上

(2017年9月7日 15:30〜17:00)

 単層CNTをゴムに複合化する上での留意点や注意点について講演を行う。またCNT複合材料開発のトレンドについて耐熱、耐環境特性を中心に講演する。

  1. CNTとは何か
    1. CNTの構造と物性
    2. CNTの分類
    3. CNTの生産量
  2. CNTの分散
    1. CNTの分散の指向性
    2. CNTの分散と物性
    3. CNTの分散評価
  3. CNTの複合化
    1. CNTを混ぜるためには
    2. CNT複合材料の代表的な製法
    3. CNTの分散状態評価
  4. CNT複合材料の物性、耐環境特性を中心として
    1. CNT複合材料の耐熱性、耐環境特性
    2. 耐酸性・耐アルカリ性
    3. 耐環境特性向上のメカニズム
  5. その他のアプリケーション
  6. まとめ

会場

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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