「事業化イノベータ」とは、大きな組織に属する技術者でありながら、製品・事業化をリードできるイノベータ人材のことである。
1つの技術だけで製品・事業化されるわけでない。周辺技術と組み合わせ、営業や調達、生産といった社内の各組織や社外パートナー企業との連携が必須である。事業環境変化を的確にとらえ、自社のコア技術を活用した事業成果の期待できる戦略を構想し、実行のために社内・社外の関係者を粘り強く巻き込んでいくリーダーシップが技術者にも求められるようになってきている。会社としても、このような技術者を自然発生的に待っているのではなく、組織的として戦略的に育成していくことが必要になってきている。
当セミナーでは、組織に属しながらも事業成果を生み出すイノベータになるための必要な戦略構想・実行のビジネス知識・スキルについて体系的に学んでいただくことを目的とする。
- 事業とは、戦略とは
- 事業とは
- 事業戦略のアウトプット項目
- 「技術ー製品ービジネスモデル・エコシステム」の1セット思考
- 経営トップからみた戦略企画の評価視点
~「経営層は投資家である」という認識をもつ~
- 戦略を財務視点から定量的に表現し、経営者とのコミュニケーションを図る
- 技術マーケティングとは
- マーケティングとは
- 技術マーケティングとは
~技術を顧客価値につなげるマーケティング~
- 技術者ならではのマーケティングとは
~顧客との対話による「ニーズ開発と価値創発」~
- 生産財メーカーにおけるマーケティング・ミックス
- 製品戦略:技術、製品からエコシステムまでを1セットで考える
- 価格戦略:価格設定による主な要因、価格弾力性
- 広告宣伝、販促戦略:広告宣伝と営業の連動、マルチチャネル戦略
- 販売チャネル戦略:直接販売、間接販売、電子商取引
- 研究開発部門のマーケティングとは
~新領域創出のための市場・技術・製品・事業ロードマップ~
- 「記入例」による技術マーケティング戦略策定の流れ
- (ケース演習) 高収益生産財メーカーのビジネスモデルとは
- 単なる技術者でなく「事業化イノベーター」になるための9つのポイント
- ポイント①:技術者としての「フィロソフィー (価値観) 」に基づく高いモチベーション&魅力的なビジョンと情熱あるリーダーシップ
- ポイント②:顧客の重要課題の発見
- ポイント③:顧客の重要課題の深い理解
- ポイント④:課題解決のための技術的解決アプローチ検討
- ポイント⑤:製品開発・量産
- ポイント⑥:市場浸透
- ポイント⑦:課題解決に取り組む中で必要な知識に自ら気づき、自ら学習
- ポイント⑧:社内ポリティクスへの対応&社内の仲間づくり
- ポイント⑨:トップのコミットメント、事業化イノベーターを支援する社内インフラ、イノベーターの育成
- (演習) 事業化イノベータになるための成長シナリオの企画
- 自身の経験から技術者に必要な「価値観、思考・行動」を考える
- 自社や自身を取り巻く環境変化から技術者に今後必要な「価値観、思考・行動」を考える
- 自己診断と今後5年間の自身の成長シナリオの企画
- (参考資料) ブレークスループロジェクトとは
~連続的な成果創出と個人と組織の変革~