本セミナーではコーティング膜について基礎から解説し、塗膜強度・粘弾性・内部応力と付着性との関係について詳解いたします。
コーティング材料 (塗料) は流動状態で被塗物を覆い、付着、固化します。塗膜形成過程で起きる変化を知ること、固着後の塗膜の性能を知ることは品質を保証するために不可欠です。とりわけ、付着性は塗膜の必要条件となる大切な性能ですが、真の付着力を解明したり、測定することは困難です。 本講演では、付着性に及ぼす被塗物、塗料の要因を取り上げ、付着力にとって負の因子である内部応力に言及します。また、塗装における欠陥事例を紹介し、原因と対策について、解説します。 本講座を受講することにより、塗膜の付着性に対する見方、とくに塗膜強度と粘弾性、並びに内部応力が付着性にどのように影響を及ぼすのかを考察できるようになります。また、欠陥の発生機構を逆手にとって、割れやハジキ、対流模様を作ることができます。ぜひ、ご参加ください。